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助手席  作者: 狸
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威風

うとうとしていると授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

階段を降りるとさっきまで技能をしていた教官数名と生徒たちがわらわらと押し寄せていた。


この中に私の担当がいるかもしれない。そう思い目をやると中年のおじさんばっかりだった。

よく私に声をかけてくれるあの名前もわからない彼は若いからこの中だと浮くだろうなぁ〜とふと思った。


ドキドキしながら車の横で待つ。今日はそこまで寒くはなかったが吹く風は秋を感じさせるものだった。

授業開始5分前のチャイムが鳴り教員室から教官が次々に出てくる。

車と車の間を縫うように教官が自分の担当の車に向かう。周りでは


よろしくお願いします。


今日は寒いね〜。


など会話を交わしながら車に乗り込んでいた。


え。私もしかして時間間違えた?それか車の番号とかかな。

と慌てていると教官室から慌てる様子もなくゆっくりとこちらへ向かってくる男性がいた。

背は180cmを超えているかぐらいでブルゾンを着ていてもわかる痩せ型の坊主頭だった。


うわ。怖そう。マスクしてるし坊主だし背高いし。威圧感の塊だった。

直立したままじっと彼の方を見ていると


「こんにちは。橋元さん?担当の杉本です。」


「こんにちは。よろしくお願いします。」


おどおどしながら答えると


「寒いし車にとりあえず乗ろっか。」


そう言い杉本さんは運転席に乗り込んだ。


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