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助手席  作者: 狸
19/64

タイヤ

「あ!!」


「ん?大丈夫大丈夫。」


それだけ言い残し彼は去っていった。

ぽつんと一人残され自習室へと移動する。

キャンセルもできるけど直前になるとキャンセル料とられるんだよな〜。

受けるしかなくなるしな〜。

と心の中でぶつぶつ文句を言う。


どうせ暇な時間があるんだし。と校内のコースを走っている教習車に目をやる。

みんなスムーズに走っていた。

こないだなんてふらつくしスピード遅すぎって言われたし。

ビクビクして車に乗るのすら怖くなりそうな勢いだった。


運転向いてないのかもな。

と思っているとひとつの車が急ブレーキを踏んだのだろう急に停車した。

よく見ると右折の時にタイヤが溝にはまりそうだった。

停車した車から教官と生徒が降りてきてタイヤの位置を確認していた。


その光景を私もついこないだ同じようなことがあったなと自分に重ねて見ていた。

自分と同じような失敗をしている人を見ると少し安心する。

あまりいいことなのではないかもしれないが。


自分はなんでもできるなんて図々しい考えはなかったが、久々に新たなことへの挑戦と挫折を味わうと結構へこむ上に何かはわからない自信が失われる。

運転が上手にできないのは初めてだから当たり前。分かってはいても悔しかった。

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