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助手席  作者: 狸
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青色

億劫なもののもう技能しか選択肢のない私は比較的取りやすい担当指名ではない技能の予約を入れていた。

今までに2、3個受けたもののそれぞれ違う人な上にあの相談に乗ってくれた彼に当たることもなかった。

第一段階の技能3分の1を受けたところでふと


私の担当はどんな人なのだろう。


と思った。

このまま担当を取らずに卒業することもできるが、やはり1度ぐらいは取った方がいいのでは。

と訳のわからない申し訳なさに予約機の選択を指名なしから担当に変えた。


自分の名前の上に担当杉本と書かれ空いている時間帯は青色で表示される。


この後1コマあけて次の授業は空いていた。

うーん。どうしよう。と悩んでいると


「あ。予約?」


そう言ってひょこっと横から顔をのぞかせたのはあの日私の前に突然現れ嵐のように去っていったあの教官だった。


「あ!」


「なになにwそんな驚かなくても。ちょっと見せてね〜」


そう言い彼は予約機のモニターを見て


「お!ちょっと進んでるw担当の人にはあった?」


「いや、それが今まで指名なしにしてたけど1回ぐらいは担当の人にしといたほうがいいかなと思って。」


「そうだね〜。検定前とかになって相談するなら担当の方が気持ち楽だしとったら?」


「ですよね〜。」


「今日空いてるじゃん。」


「そうなんですよ。どうしようかなと思って。」


「とっちゃえ。」


そういって彼はまた有無を言わせずといった態度で予約のボタンを押した。

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