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助手席  作者: 狸
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予約機

入所後はとりあえずほぼ毎日学科を受けに通った。

バイトもせず怠惰な毎日を過ごしていたがもともと外に出るのは嫌いではなかった。

座って50分。寝るわけでもなく真面目に。頭髪のせいでよくいろんな人から見られていたが。

バッチリメイクをするわけでもなくほぼすっぴんの金髪はみんなからしたらどこか違和感があるのだろうか。


メイクは最低限の身だしなみ。

誰かがそういっていた気がする。

そんなの知ったこっちゃない。メイクしたいときはちゃんとするし特に必要ないと思えばしない。

メイクぐらいは個人の好き勝手にすればいい。

それぐらいの認識だった。


車に乗るのが怖くて技能にはまだ手を出せていなかった。

予約機の前に立つことすらなかったが、数週間してとうとう学科を取り尽くしてしまった。

残されているのは技能のみ。どうしよう。いくら隣に教官がいるとはいえやっぱり怖かった。

予約機をぼーっと眺めていると見たことない若い教官の男性が

さっきまで技能をしていたであろう車から降り、そのままの足で私の前で立ち止まる。


「え?」


「あ。いや、ちょっと気になってね。さっきの休み時間も予約機見てなかった?」


「そうなんですよw見られてたんですね。恥ずかしいw」


「僕担当じゃないけどwどうしたの?」


そう言って私の横に座った彼は今時のモテそうな容姿で細身。

黒髪で短髪の髪をワックスでセットしているようだった。

ちょっとチャラそうだったがせっかく心配してくれているのならまぁいっか相談ぐらい。

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