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助手席  作者: 狸
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着信

自己流で染めた髪は意外にも周りから好評だった。

絶賛とまではいかなかったが皆の第一声は


「何かあった?」


だった。おそらく精神的に何かくるものがあったのかと聞いているのだろう。

特にない。なんとなくだ。私はなんとなくが好き。

何も考えず楽観的である方が生きやすい。


ある程度日にちが経って色が抜けてきた毛先もそこまで気にしていない。


ある日見慣れない番号から着信があった。

普段は知らない番号からの着信はことごとく無視していたのだがなんとなく出ることにした。


「もしもし。」


「あ。橋元様ですか?」


「そうですが」


教習所の人からだった。

聞けば私が説明を受けた日から一向になんの連絡もこないことにしびれを切らした私の母が勝手に話をつけていたらしく、挙げ句の果てに入所日も決めていた。


「あ。そうだったんですね。」


「はい、お母様から連絡はされていなかったんですね。すみません唐突にお電話させていただいて。」


「いえいえ。助かりました。」


「入所日なのですが、今週の土曜となっております。お越しの際は証明写真一枚と筆記用具をお忘れなく。」


「わかりました。ありがとうございます。」


「お待ちしております。」


いきなりのことでびっくりはしたが、後で母に確認することにした。

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