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助手席  作者: 狸
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格闘の末

不意に襲ってくる眠気と格闘しながらもうとうとしていると


「時間になったよ。」


とゆうが言う。

そのままのそのそと歩き出し洗面台に向かうとラップの上からでもわかるほど髪の色が抜けていた。


「成功じゃん?ムラがなければいいけど。」


「とりあえずお風呂貸して。」


「どうぞ〜バスタオルいる?」


「いや、頭だけ突っ込んで流すから大丈夫。」


心配そうにみる彼女を横目に

ジャバジャバ流す。


肩にかけていたタオルで髪の水気を取り鏡を見ると別人のようだった。

もともと地毛が黒ではなく焦げ茶だったのもありある程度綺麗に色が抜けていた。


「すごいね。ヤンキーみたい。」


そう言われ自分でも思った。

さらにここからは自室に戻って毛先を緑にするか全体的にグレーっぽくしようか悩んでることは彼女には言わなかった。


「ありがとう。助かった。長居したし今度なんか奢らせて。」


「いいけど別に。」


それだけ言って私は部屋に戻った。

どうせだしグレーっぽくして毛先を緑にするか。

念の為黄色みの強い金髪になるのを避けるため紫シャンプーも買っていた。


どうせやるなら中途半端もあれだしな。


そう思い私は浴槽へ手いっぱいの染料を持って向かった。

鏡とにらめっこをしながら長時間の格闘の末思っていたほどグレーにはならなかったが毛先は綺麗な緑色になった。

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