コタツ
底が見えるようになったお皿を水で流していると
「洗ってくれるの?」
「だってゆうお皿洗い嫌いでしょ?いいよこれぐらい。」
「彼氏に洗い物ためすぎだって怒られたんだよねこないだ。」
「早く洗わないとカビとかあるしね〜。」
「その時は洗ってくれたんだけどね。」
「優しいじゃん。」
たわいもない話をしながら全てを洗い終わると
袋に入れて置いておいたブリーチ剤を彼女は取り出し準備しだした。
「ラップそこにあるからとっておいて。」
そう言われあまり使っていないのか最近買ったのかまだ重みがあった。
「これとこれ混ぜればいいんだよね。二つとも混ぜるよ?」
「いいよ、一個かして。」
二人でシャカシャカ容器を振る。
二人して中身が混ざったのを確認して
「はい。かけるよ?」
「待って、なんかかぶるものない?念の為。」
「あ、そっか。待って確かいらないタオルあったと思う。」
「え?いいよゴミ袋でw」
「はいはい、そんなこと言わない。洗ったらまた使えるしどうせ捨てるものだから。」
「じゃあ今度何かおごるよ。」
「まじ?ありがと〜。」
そういってゆうはまだ使えそうなタオルを何枚か持ってきた。
彼女はためらうことなく液をドバドバと頭に塗り始めた。
塗り終えるとゆうは時計を見て
「大体だけど時間になったらまた言うね。」
そういい私たちはコタツに入った。