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助手席  作者: 狸
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電話の向こう

あれから何ヶ月経ったのだろう。

私の人生においてもうあの人以上に思い焦がれる人に出会うことはないだろう。


「まだまだこれからじゃないか。君はまだ若い。」


まだ若いからなんなんだ。もっと他にもいい人がいるとでも遠回しに言っているのか。

いつから人の言葉の裏ばかりを気にするようになってしまったのだろう。


多分全部彼なんだ。世界の基準が全て彼になってしまった。


強くならなければと思うほど自分の情けなさを知り、その姿を見て頑張ったねと言って欲しいのは彼だけだと気づく。


私の世界は目まぐるしく回るわけでもなくいつもと同じ日々を過ごしていくだけだった。

あの日が来るまでは。


「そろそろ免許でも取りに行けば?時間が勿体無い。」


久々にかけた電話の向こうで母はそう言った。


「学生業一本のニートなんでしょ?せっかくなんだから免許取っておきなさい、このさい。暇なんだから。」


多分母に悪意はない。

あれからというもの学校には行くものの何もやる気が起きなかった。

心ではなく体が、頭だけを残してすっぽり消えてしまったようだった。


「お金は出してあげるから。行って来なさい今すぐにでも。」


ありがたい。教習所に通うのを躊躇う理由は大きく二つ。

金銭面とスケジュール。


その一つが綺麗さっぱりなくなるなら考えてもいい。


「言ったね?本当に私払わないよ?」


「わかったわかった。行きな。」


その一言で私は教習所へ通うことにした。

随分と時間を空けてしまいました。

久々に更新しようと不意に思い立ち描き始めております。

前回のようにスムーズにアップできるかはわかりませんができるだけ頑張ります!

今回は前回ほど長くはならない予定ですが、また暇な時間にでも読んでいただけると幸いです。


どうでもいい情報かもしれませんが

主人公は前作と同じ人物として話を進めさせていただきます。

支離滅裂、稚拙なものになってしまうであろうと思っていますがどうぞよろしくお願いします。

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