話しの聴き方で必要なのは、オウム返しとトラックバック。
少々長いと思いますけれど、最期まで、お付き合い頂けたら嬉しいです
カウンセリングや電話での相談においてよく言われるのが、話してさんのお話しに対して、あいづちをうったり、端々の言葉をオウム返しで返したりするのがよいと考えられています。
例えば、『先日私の彼がパチンコに行って何時間もかえってこなくて、せっかくの休みなのにデートの約束していたのにすごく悲しかったんです』
と話された場合、どのような対応をされますでしょうか? 前説の、あいづちやオウム返しをして答えた場合、話しの端々にあいづちをいれますよね。
あいづちに関しては話してさんのお話しの内容や話すペースによって区切り区切りに、うん、うん。と応えるのですよね。
オウム返しであれば、上記の場合、『デートの約束をしてたのに、すごく悲しかったんですね』
や『デートの約束をしたのに、彼氏さんはパチンコに行ってしまったのですね』
など、他にも感情面での返しとして、『楽しみにしていたデートをパチンコで潰されてしまって悲しかったんですね』
などと返す事ができます。
感情面でのオウム返しは別として、オウム返しというのは相手の話す内容からキーワードを拾って返すので、そんなに難しい事ではない。という事がおわかりになると思います。
さてさて、このオウム返しというものは、相手に話しを聴いてますよ。という一つのサインであり、そこから話しを広げて聴いていくテクニックであります。
ただ、残念な事にこうしてキーワードを拾ってオウム返しで返していると、永遠に話しが広がってしまい、収集が着かなくなってしまいますし、キーワードを返しているだけでは、何だコイツ?と思ってしまう場合もあります。
そこで登場するのが、カウンセリングでもっとも重宝する、トラックバックという技術です。
このトラックバックという技術はものすごく重宝しますので、相談だけではなく、雑談にも使えますし、仕事面での、周囲とのコミュニケーションにおいて、すごく役立ちますので、身に付けていて損はありません。
では、前述の話しの内容を、トラックバックしてみましょう。
『せっかくの休みの日にデートの約束をしてたのに、彼氏さんはパチンコに行ってしまったのですね』
あるいは、『デートの約束をしていたのに彼氏さんはパチンコに行ってしまったのですね』
などなどいろんな返し方があるのですけれど、このトラックバックの素晴らしさは、相手に話しを聴いてますよ。
というサインを送ると同時に、相手の話した内容を聴き手が話しの内容を聴いてその人の話しに対して、私はこう理解しましたよ。という理解を示す技術でもあるのです。
ただし、このトラックバックの技術にはデメリットがあります。
デメリットを述べる前にもう少し、お付き合いいただけますでしょうか?
この、トラックバックの技術に関して言えば、
『先日私の彼がパチンコに行って何時間もかえってこなくて、せっかくの休みなのにデートの約束していたのにすごく悲しかったんです』
という相談内容に関しての返し。
『せっかくの休みの日にデートの約束をしてたのに、彼氏さんはパチンコに行ってしまったのですね』
だけでは、ただのオウム返しと一緒です。
このトラックバックに、プラス、感情面をつけるのです。相談者さんは約束を破られてしまってすごく悲しい思いをしたわけです。
ですのでトラックバックに一言、『悲しかったのですね』とつけるのです。 さらに言うのであれば、悲しかった。という感情以外の感情もあったワケです。
話してさんの気持ちになれば、おわかりになりますでしょう。
悲しい以外の感情。そう、 怒りの感情もあるのです。
もし、私が話してさんの立場であったならば、
休日にデートの約束をしたのに、彼氏さんがパチンコに行ってしまったのであり、さらにデートをすっぽかしてしまったのであれば、悲しいですし、約束を裏切られた事に怒りを感じます。
皆さんはいかがでしょうか?、もし彼氏さんや彼女さんがいて、約束を破られてしまったならば、
怒りを感じませんか?
悲しくなりませんか?
何らかの情動、感情を抱くはずです。
その感情もつけ加えてこそ、このトラックバックの技術が最も輝いてくるのです。
つまり、相手の立場になって考える事ができるようになってくるのです。
相手の立場に立って考える事ができるのですけれど、相談。特にメンタルに関しての相談となってくると、逆に持っていかれてしまう事もあるので注意が必要ですし、特にメンタルを持っている人が、この技術を使うと、大変な事になってしまいますので注意が必要です。
―まとめ―
今回は、話しの聞き方、オウム返しとトラックバックについてご案内しました。
オウム返しとは、相手の話した内容をキーワードで返す事。
トラックバックは相手の話した内容を要約して返す事です。
少々言葉足らずでの話しの聞き方でしたけれど、話しの聴き方についてはもう少し続きます。
オウム返しと、トラックバックでした。
長くなりすぎて、申し訳ありません。
ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございます。
次回、この続きが、いつになるのか、わかりませんけれど、次回もよろしくお願いできますでしょうか?




