表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命の教科書  作者: ベル
41/52

一言のメッセージ

私のもとによく届く一文のメール


 

 メンタル持の人と接しているとメールや電話でのやりとりのなかで必ずと言って良いほど『死にたい』の一文の一言メールが送られてくることがあります。


 話を聴く側としてそのひとことにどう対応したらいいのかわからなくてメールが途絶えてしまうことや、そのひとことへの返しとして死んではならないことを伝えようとすることが多いと思います。


 死んではいけないことを説明することはすごく大切な事ではありますけれど、まずはその人の気持ちを理解し話しを聴いてあげることが先決であり重要なことです。


話を聴く側の立場の人達にも死にたい。


 と思った気持ちを抱いた人は少なくないはずです。


 そのとき抱いた『死にたい』と言う気持ち……。その中には『本当はすごく生きたい』と言う気持ちや『この気持ちを話したい』という気持ち、『理解して欲しいという気持ち』


他にも沢山あったと思います。


死にたいという一言は、『本当は凄く生きたい』というメッセージであると同時に『この世界が、ちょっと狭くて生きづらい。という不満でもあるのです。



 ですので、まずは相手の立場に立ち否定することなく理解し尊重して話を聴いてあげることが重要なんです。


あなたが、『死にたい』と思った時、抱えていることがどうしようも出来ない事柄であったと思います。


そういった事を抱えていながらも、それでも言って欲しい言葉があったと思います。


 死にたいの一文を発する人はアドバイスを望んでいるわけではありません。


 その人にとってしなければならない事というのは自分自身が一番わかっています。


 わかってはいるけれど、それができなかい状況であったりその勇気がなかったりする場合があります。


 ですので、聴く側としてはこれも話を聴くというスタンスで相手の考えを聴いたり、ひきだしたりすること。


 そしてその考えを応援することが聴く側としての役割。


 イレギュラーとしてあまり建設的ではない話しの内容や、考えも沢山ありますけれど、


 やはりこういった建設的ではない意見に関しても否定せずに聴く。そしてもう少し考えるように促し、時間を置いて再度話を聴くようにもっていくことが理想的です。


 建設的なお話しや考えであれば、すぐに応援する事。


 逆に建設的ではないお話しや考え方であれば、冷却期間として時間を置いてみましょう。


 もちろん、建設的な意見を言わせる事は絶対になりません。





もし、私が、『死にたい』の一言への返信をするのであれば、



―『死にたい』という気持ち、すごくわかるよ。私もあなたと同じ、仕事で失敗して上司の叱責を受けたり、周囲からの冷ややかな目で見られたらあなたと同じに死にたい。って思うよ。


 だけどさ、私はあなたが居なくなったらすごく辛いし寂しい。


 私には聴く事しかできないけれど、それでも良かったら話してもらえませんか?


―明日から仕事に行くのがすごく辛いかもしれないけれど、辛かったら吐き出してもらえませんか? 私も仕事でやらかしてしまった事とかありますから、あなたの気持ちすごくわかります。―


と言った感じで返信します。


そして、さらに付け加えるのであれば、


―泣きたいなら泣いてもいいんだよ。


 むしろ、泣きなさい。私はあなたに泣いて欲しいです。


 涙を流すという事は、心の傷を癒やす効果があるんですよ。 だから、泣いて涙を流してみませんか?

 泣いてもいいんですよ。


お読みいただきまして、本当にありがとうございます。 今回は、初の試みとして、例文を執筆してみました。


仕事で失敗してしまった人へ向けてのメールです。

このメールの中にある、涙の中の癒やし成分は真実だそうです。


いかがでしたでしょうか?

お読みいただきました皆様の心に、少しでも届いてくださったならば嬉しいです。


感想や評価、レビューその他、応援のメッセージやブクマいただけたらはげみになります(こっそり)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ