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命の教科書  作者: ベル
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自殺の心理

改めて自殺の心理について、執筆してみると不思議なものですね。むかしはこうなのではないか?と思っていた事が、勘違いで全く違っていたりして、正直恥ずかしいです。




 自殺には、殺したい欲求と殺されたい欲求と死にたい欲求の三つがある。

 この、三つの欲求。をひとつづつ紐といて、みましょうか?


【殺したい欲求】


 これは、誰か他人を殺したい。という欲求だと思っていたのは私だけでしょうか?


 この殺したい欲求。厳密には自分を殺したいという欲求なんですね。


 他者ではなく自分。何故殺したいのかと言いますと、自分が悪い。

 自分に責任がある。

 自分が憎い。


 と思っているのです。つまり、自責の念です。


 さらに紐解きますと、周囲になんでも話せる友達がいなかったり、敢えて話さず、なんでもかんでも自分で背負い込む責任感の強い人。

 あなた自身がそうであったり、周りを見渡せばそんな人がいませんでしょうか?ラノベに出てくる主人公やヒロインはまさに、この典型といえるのではないでしょうか?

 しかし、そんな主人公やヒロインでも、周りには仲間がいるのでなんとか、そこまでいかずにいられる。


 まさに支え合いのドラマですね。

 もし、これが完全孤独な主人公であったならば考えるだけでも、恐ろしいですよね。


 リアルでも、同じですよね。特に母子家庭や父子家庭の片親という環境下で育てられた子に多く見られますし、長男や長女に多く見られます。


【殺されたい欲求】


 相談で、よくお聴きします。『殺して欲しい』という声。

 これは、決して、自分で自分を殺せないから、という弱さからではありません。


 特に学校や会社などで重要な役職について着いている人が、周りの期待に応えるために、自分自身を犠牲にしている人が多いのではないでしょうか?

 

 仕事や、対人関係において忙殺され、自分自身を忘れている時、なにもかも忘れて楽になりたい。


 そんな時、殺されたら、すごく楽でしょうし、自分で自分を殺さなくて済みますし、何よりも殺される事に快楽を感じてしまう、劇場タイプ。


 悲劇のヒロインや義理や人情に美しく散る悪役に多いのではないでしょうか?リアルでいえば一人っ子や末っ子、自己顕示欲の強い人に多いのではないでしょうか?


【死にたい欲求】


 何もできない自分自身に嫌気がさしての自己嫌悪。いじめや虐待などを受けて辛い目にあった人に多いのではないでしょうか?


 いじめや虐待により、何らかの精神疾患を患っている方に多いのではないでしょうか?


 日々、生きるのに精いっぱいの人、

 

何をやってもうまく行かないし、絶えず足を引っ張られる苦労している頑張っても報われない、頑張り屋さん。


 生きる希望も目的も見失ってしまい、絶望のどん底にいる人に多いのだと思います。



 もちろんそれらが複雑に絡まりあっての自殺の心理、なのでありますけれども、


 老人や近年の若年層に多い、 諦め自殺もひとつの要因と言えるのでしょう。 

 自殺も殺人も本当は紙一重。コインのうら表と同じです。つまりは、愛と優しさと思いやり。


 ヒトカケラの勇気があれば、きっと防げるのではないでしょうか?



お読みいただきましてありがとうございます。


今回の執筆は、ちょっとオーバーな表現をとっている部分も、ありますし私自身の体験や、過去の相談内容を元に参考にして執筆しました。

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