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命の教科書  作者: ベル
34/52

自殺未遂

重いタイトルですけれど、申し訳ありません。


自殺未遂。


 と聞いて皆さんはいかが思われますでしょうか?

私は、数ある相談者さんに、『何度も自殺未遂した。あるいは『何度も自殺未遂して病院に運ばれた』という話しを聴いた事が、あります。


相談のやりとりの中で、 ある日突然音信不通になり、連絡が来た時に

『この前自殺未遂して、入院した』


 という話を聴いて、すごく不安になり心臓が締め付けられる思いをした事が何度もある反面、

 

 帰ってきてくださり返信してくださった事にすごく感謝したのは忘れられません。



ネットの世界で、掲示板や日記を見ておりますと自殺未遂は、『構って欲しいからやる、『構ってちゃん』だ』という記事を読んだりした事があります。


 私から言わせていただけるのであるならば、これは、ものすごく誤解であり、偏見である。と言えます。

 しかも、こう言った偏見を持った意見を言う人達というのが、同じ、心の病を持つ人達や、自分も自殺未遂を何度もしている経験者がいるというから驚きです。

 自分も、同じ辛さや苦しみを持っているのに、どうしてそんな軽はずみな事がいえるのか?と疑問に思った事があります。


 今さらながら言わせて欲しいのですが、 『そう言った軽はずみな発言で、もし自殺未遂が完遂になってしまったら、どうするんだ?』と声を出して問いただしたい。


仮に、アナタの身近な人や大切な人が、そういった事をしても、言えますか?逆にアナタ達がそう言われたら、どう思いますか、


確かに自殺未遂を繰り返す人達、というのは、意図して助かるようにしていたり、無意識的に助かるように、意識が働くようになっている場合もあるのですけれど、もし運が悪く、完遂になってしまったのならば、生きた気がしないではないですか?


 私が思うに、自殺未遂も自傷行為に並ぶ一つのメッセージなのではないか?と思っています。


 その証拠に、帰ってきてくださった人達の話しを聴くと、辛かったことや、苦しかった事を、沢山話してくださいます。  

 本当は、未遂をする前に話してもらえたらと思うのは、私だけなのでしょうか?


『 無言の抵抗』や


『無言のメッセージ』という言葉があります。


自傷行為も自殺未遂もそして自殺も、メッセージなのです。

『助けて!』


『生きたい』


『もっと生きたかった』

 自傷行為や自殺未遂を繰り返す人達も、発信しているのです。

 

ですから、お願いです。 偏った目で見るのは止めてもらえませんか?

 

当事者であり、接するものであるからわかるのです。



お読みくださってありがとうございます。

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