挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
Forbidden Fruit 作者:ちー助
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

180/186

昇さんに起きた出来事

ノートパソコンを左腕に抱えて、
2階に上がった。
これから佳奈ちゃんに贈る写真を選別しようと思ってる。
詩「夕!」
下から声をかけられた。
静かに振り返ると詩音が階段下に立っていた。
詩「私も一緒に選びたい」
『うん。おいで』
あたしは微笑んだ。

詩「どれくらい送るの?」
『とりあえず全体写真は1人1枚行き渡るようにするつもりで』
自分の部屋に入ってテーブルにノートパソコンを置く。
詩音が手早くコンセントを繋いでくれた。
小さな機械音がした後にパソコンが立ち上がる。

『残りは良いのを抜粋するかな』
詩「最後の佳奈ちゃんのは入れるの?」
すぐには返事は出来なかった。
かなり迷っていたこと。
佳奈ちゃんはあの出来事をどう思っているんだろう。

石川さんから肩を貸りて立ち上がったあの姿。
『……うーん』
詩「ここは、経験者に聞いてみようか」
ん?経験者?
『経験者って?』
詩「うちのお父さん」
あぁ、なるほど。
スポーツ経験者ね。

詩「私、お父さん呼んでくるよ」
スタッと立ち上がって詩音が部屋を出ていった。
なんだか沖縄に行ってから行動的になった気がする。
パタパタと階段を降りる音が聞こえた。
あたしはパソコンを立ち上げる。

昇「なんだよ、いきなり」
詩「いいから早く来てって」
廊下から2人の声が聞こえる。
そういえば、
詩音、扉を開けっぱなしで行ったのね。

昇「え?こっち?……あ、お邪魔します」
高橋さんが詩音に引っ張られて部屋に来た。
『あ、すみません。呼び出しちゃって』
あたしは立ち上がって、
テーブルの向かいにクッションを置く。
『どうぞ』
昇「あ、ごめんね」
高橋さんは両手を合わせて座った。

『ちょっとお話聞きたいんですけど良いですか?』
昇「え、僕にですか?」
何で自分が?という表情をしている。
どうやって連れてきたんだろう、詩音は。
『剣道やられてた時の、最後の試合のお話です』
高橋さんが視線を上に反らした。

昇「怪我して動けなくなった瞬間に何を思ったか……ってのかな?」
視線をあたしに戻した高橋さんは、
優しい微笑みを浮かべた。
あたしは何も言わずに頷いた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ