ポイズンマムシ
♪わたしの名前は密林の女王♪
♪あなたと熱帯 あなたと熱帯♪
♪ふっふっふっ ふっふるふふっふっ♪
「しかし 一字さんのプレイリスト凄い曲ばかりですね。
これ本田美奈子さんの(あなたと熱帯)って曲なんですね。
本田美奈子さんっていえば、ミス サイゴンとか レ ミゼラブルとかのミュージカル女優ってイメージしか無いし。
曲はロングブレスが超キレイな(つばさ)しか知らなかったんで、
衝撃 過ぎて 腸チフスになりそうですよ。」
「腸チフス…ふっふっふっふっ凄い表現。腸チフスはサルモネラ菌の一種チフス菌による感染症、心的外傷では発病しない…」
「なんだ 実樹貴 お前 若いくせに詳しいな。」
「あなたと熱帯 作詞 松本隆 作曲 忌野清志郎…」
「youtubeで見たんですよ、この店のポスターだって全部youtubeで……ええ?!松本隆ってあの70、80年代のヒット曲をほとんど作詞してた松本隆で、
忌野清志郎ってあのRCサクセションの清志郎さん?
それ本当ですか?!魚蔵の旦那!」
「俺も知らなかったな、なあ実樹貴 魚蔵の旦那は何でも知ってる人だが、
ボソボソって口を挟んだなら、相手に聞こえていようが いなかろうが、
そっから言い直したりしないから 聞き逃すなよ、もったいないからな。
あと 知らねえ間にカウンターに座ってるから注文 聞き忘れねえようにな。」
「ふっふっふっふっふっふっ。」
「はい、正直 俺 魚蔵の旦那がいつ いらっしゃったか気付きませんでした、すんません旦那。」
「ふっふっふっふっ開店時間前だから 来ちゃったアタシが悪い。
犬を探してくれたお礼に来たから注文は聞かなくていいのに お茶が美味い。
それと あなたと熱帯は本田美奈子じゃない…」
「まただよ、魚蔵の旦那はたまにバレバレの嘘もつくから気を付けろよ実樹貴。」
「嘘じゃない、あなたと熱帯は MINAKO with Wild Cats(ミナコ ウィズ ワイルドキャッツ)… ふっふっふっふっふっふっ。」
「同じことじゃねえかよ、しかし つまんねえ事ばっかり良く知ってるよな。
ああ、思い出したよ 全員 女のバックバンドだったな。」
「そう それがMINAKO with Wild Cats ふっふっふっふっ。」
♪決定的な瞬間をあなたは見なかった♪
「うわ!また凄え曲が始まった!これなんて曲なんですか?」
「うう….ここまで出てるんだがな、旦那 なんだっけ?この曲。」
「ふっふっふっふっ聞いてりゃ歌詞にタイトルが出て来る ふっふっふっふっ。」
♪たとえばそうねイチゴがポロリそんな感じかな♪
「うわー思い出した!本田理沙だ!本田理沙のイチゴがポロリだ!
凄え!正気の沙汰じゃねえ!!」
「本田理沙 イチゴがポロリ 作詞 阿久悠 作曲NOBODY…ふっふっふっふっ。」
♪刺激が強い♪
「うわ!阿久悠さんですか?!また大御所だ!NOBODYってのは吉川晃司さんに曲を書いてた人ですよね?」
♪イチゴがポロリ♪
「本当に若いのに良く知っている、NOBODYは相沢行夫(ボーカル、ギター)
木原敏雄(ボーカル、ギター)の二人組。」
♪ゴクリ生唾ね♪
「はい、相沢さんと、ひいっ! 木原さんの二人組ですね!ひいっうっひゃ、あーはっはっはっはっは!
ゴクリ生唾ねって 言ったら怒られそうですけど、この言葉選びは老人のセンスですよ。
コボちゃんに出て来る不良と一緒です、
志茂田景樹みたいな髪型に、袖を切り落としたジージャンみたいな、
老人が不良と聞いて思い浮かべる不良じゃないですかあれは。
岩崎宏美さんの思秋期を作詞した人と同じ人とは思えませんよ。」
「分かりづらい例えだが納得できる、ふっふっふっふっふっふっ。」
♪イチゴ美人とからかわれ♪
「ありがとうございます!あはははははーっは!イチゴ美人!イチゴ美人ぃぃん!
もう無理です!イチゴがポロリって出ちゃったって事ですよね?!」
「狂ってるよな、これ確か2枚目のシングルなんだが 一枚目はまともな曲だったから、
子供心にデビュー曲がよほど売れなかったんだろうなって思った、罰ゲームなんだろうかとも思ったよ。」
「本田理沙 デビュー曲 ストロベリーナイト 作詞なかにし礼 作曲 松任谷由実。」
「微妙だな、事務所が満を持してデビューさせた新人アイドルって感じはするが、なかにし礼と松任谷由実のコンビはあり得ない、旦那 嘘だなそれ。」
「ふっふっふっふっ嘘……本田理沙のデビュー曲はアタシも知らない、ふっふっふっふっ。」
「あははあはは!魚蔵の旦那が知らないなんて よほど売れなかったんですね!
いや本当 一字さんのプレイリストからこんなに話が膨らむとは思いませんでしたよ。
藤郷さんの知らない一面みれたし、あー楽しい!」
「実樹貴 俺もお前がそんな ひねった解釈する可笑しな奴だとは知らなかった。
さっきから 俺ら世代より古い楽曲に詳しいが、お前のプレイリストはどうなんだ?興味あるな。」
「ふっふっふっふっアタシも興味ある。」
「よくぞ聞いてくれました!僕のプレイリストは(大人の事情)です!
栄えある一曲目は反町隆史 ポイズン!
大人の事情で完全に歌わされてます!」
「ふっふっふっふっふっふっ!」
「ふっはっはっはっはっは!お前もあの違和感に気付いたか?!」
「はい!違和感だらけです。
まず ヤケにボエボエボエボエ歌ってますし、言いたい事も言えないポイズンって意味わかんないです。」
「だよな?!歌詞カードにずっとボエボエボエボエ書いてあるのかと思ったよ。
さだまさしの(北の国から)と同じだな、あっちはずっとアーアアアアーだけどな。」
「あははは!あははははは!共通点!北の国からとポイズンの共通点!!」
「喉の調子を考えて 龍角散を大量服用したのが命取り、ふっふっふっふっ。」
「あははは!あのボエボエボエボエ声は龍角散が原因だったんですね?!
しかし良く咳き込まないで歌いきりましたね!あはははあははは!
じゃあポイズンはどういう意味なんですか?!」
「言いたい事も言えないから、汚ねえババアとか くたばりぞこない とか 言いたい放題の毒蝮三太夫が羨ましいという意味。
ポイズンは毒蝮三太夫の(毒)、ふっふっふっふっふっふっ。」
「ふっはっはっはっはっは!旦那 それ正解!」
「あはははあはははあはははあははは!
もうダメ、堪忍してぇ!
知らない人は(毒蝮三太夫TBSラジオ)で検索してね。
もう腹筋が限界なんで今回はこれまで、あはははあははは!」