昼寝をすると夜更けに眠れない
あしたはきっといい日になる♪
「何を根拠に?」
いい日になる♪
「そう思わないと やりきれないのか?」
いい日になるでしょう♪
「でしょうじゃなくて いい日にするんだろが。
俺はこういう歌聞いて問題が解決した気になって、何の努力もしないで、結局 昨日の繰り返しの奴が大嫌いなんだ。
まあ 曲を作った人をどうこう言うつもりはないけどね、
どんな気持ちでどれだけ苦しんで作ったのかなんて知らないし、何より最後まで聞いた事が無いからね。
それに一度 世に出した作品なら 買った人がどう解釈しようが自由だし、著作権とか大人の事情に反しなければ、どう使おうと勝手なんだよね。
今この曲を買った人の使い道は、放課後の高等学校に放送して、部活の無い奴は早く帰れと急き立てるって事さ。
やる事無い奴が校舎に残ってても ろくな事が無いってね。
飼ってるハムスターはこれ以外増え無いように、飼育ケースに仕切り板を入れる感じかな。
そういう行為または準ずる行為は学校の敷地内ではやっちゃいけませんって感じ?
もうすぐ生活指導が巡回して来るな。
だけど そんな事は問題じゃない、問題は俺はいつから眠ってたんだ?!」
「しかし堂々とした居眠りっぷりだな実樹貴。
しかしそのおかげ今日は一対一だ、今日こそ話を聞いてもらうぞ!」
「やっぱりいたよ、キャプテン様々が。
しかし今時キャプテンって言うか?
今日日キャプテンって言ったらジャック スパローだろ。
しかし誰一人 起こしてくれずに帰っちゃうなんて、クラスメイトとは仲良くしておくべきだね。
速攻 俊足で授業が終わると同時にバックれてたけど、眠ってたらそうもいかないね。
あーやだやだ、自分は良い事をしてるって自信満々の眉毛に、変にテカテカの日焼けした顔。
こういう奴は良い事してるなら何やってもいいと思ってるから嫌なんだ。
人が嫌がる事なんか人それぞれさ、そんな事も知ら無いで、正しい自分がやった事で傷つく奴がいたなら 傷ついた奴が悪いと思ってんだよな。
髪型も女受けの良さそうな爽やかさと来たもんだ。
身なりってのは人の目気にして繕うじゃ無く、自分の中身を表現する為にあるんじゃない?
まあ こいつの中身なんて あるようで無いようなもんだけどね。
こっからは声に出して言うか。
ああ その事なんだが、ここ何日か俺に話があるようだけど、中々聞いてやれずに悪いと思って、
何の話か知らないがホームルームの議題にして貰おうよう担任に頼んでおいた。
だから明日な。」
「バッ!バカ!何の話かなんて分かってるだろ?!
部に戻って来いよ、顧問の承諾も取ってある。」
「別にサシで話す事じゃ無いだろ?
俺に頼み事してんのが知れ渡るのがそんなに嫌か?
大体 顧問もあんたも俺のこと嫌いなんだろ?
試合に負ける度に俺がチームの和を乱してるって言ってたよな?
だったら嫌な奴がいなくなったりのチームが強くなったりで いい事づくめじゃないか。
トラブルメーカーに親切で言ってくれてるなら ありがた迷惑だ。
言い合いになるとトゲのある言葉を言ってしまうだろうから、あんたとは話したく無かった。
もうこの話はしない、俺は帰る。」
「悪かったよ!謝るよ!インターハイの予選を勝ち抜くにはお前の力が必要なんだよ!
お前と俺の色の違う突出した才能が同じチームにいたらぶつかるのは当たり前だろ?
お前がいなくなって分かったんだ、キャプテンの俺が少し引いてでも お前の力を引き出してやるべきだったってな。
なあ 今諦めたら必ず後悔するぞ、諦めたら試合終了なんだぞ!」
「バスケがしたいですってとでも言えってか?」
「あ!」
「なんとか俺を説得しようとして、スラム ダンク読んで いい感じの台詞 見つけたって訳ね。」
「いや!ちが!」
「俺は諦めた訳じゃないよ、納得が行ったから もうサッカーは辞めるんだ。
メッシになりたくてサッカーやってた訳じゃないのさ、
自分の思い浮かべた戦術が実現 可能かどうか試したかっただけなのさ。
でさ、人の気持ちを変えるのはさ よく出来たうまい言葉じゃないよ。
動機が試合に勝ちたいっていう お前の都合で、出て来た言葉がマンガの丸写しじゃ 戻る気満々の奴でも嫌んなるよ。
それにさ 俺はやりたい事 見つけたんだよね、だからさ早く帰りたいのさ、だから ちょっとどいて。」
「お、お前のやりたい事ってなんだよ?!どうせ遊びたいだけなんだろ?」
「遊びたいだけだなんて失礼な、帰って相棒の再放送を見るんだよ。」
「はっ?!」
「及川光博が相棒のやつだよ、水谷豊にいじめられて どうにかなってるミッチーが見られるのは、もう再放送だけなんだよ。」
「そ、それだけか?」
「そう それだけ、それじゃあ急ぐんで。」
「待てよ!」
「明日からお前のあだ名 安西先生にしてやろうか?」
「あ、ああ どうぞお通り下さい。」
「うん、気の毒な気もしないでもないけど、こいつに受けた仕打ちを考えれば罪悪感も無いな。
さて 今のうちに帰るとするか。」
「これ俺の通学路。」
「すたれた飲み屋、脇道 横丁大好きなんだよね。」
「そんでここに出るのさ吉買通り商店街。
通りの入り口にアーチ状の電飾看板、こういう商店街減ったよな、人が溢れてる商店街もそうさ。
人がいっぱいいる所は苦手なんだけど一番近い道はここなんだよな、
でも夕暮れ時の商店街の雰囲気は好きさ、情緒なんて言葉が似合う年じゃないけどね。
今日はキャプテン様々に捕まって遅くなったから仕方なく通るとするか。
あれ?あいつの名前なんつったっけ?
まあいいや もう出て来ないだろうし。
ああ 忘れるとこだった、俺の名前は佐藤 実樹貴。
ちょっと変わった名前だからさ、小中高とあだ名はオッパイ太郎さ、
名前とぜんぜん関係無いね、小学校の修学旅行でさ 寝言でオッパイ オッパイ言ってたからなんだよね。
もちろん嘘さ、違ったっけ?もちろんあだ名に決まってます♪だったっけ?
知らない?ピンクレディー、そもそもピンクにレディーってエロいよね?
いやいや 変な脳内リンクが きりが無いんで今日はお終い、またね。」