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プロローグ!

ここはあるとかないとか言われる町『英雄町』

大層な名前の割りに普通の町となんら変わりない

そんな名前負けした町ではあるが、最近の事であった

何一つ起こらない平和な町に不穏な影が忍びつつあった

そして、影は実体となり町を襲う・・・


「ふぁーはっはっはっは!英雄町の者共よ!我等がワルワル団に支配される事を喜ぶがいい!」

町の大通りのど真ん中でアホのように大笑いする女性

名は『泥沼(どろぬま)ジョセフィーヌ』

ワルワル団においての幹部であり、またの名を・・・

「流石ですぜ!我等が『アラサー女帝』!」

「相変わらず惚れ惚れするどす!」

アラサー女帝こと、ジョセフィーヌの脇には

二人の冴えない男がいた

「ふっふっふ、そうであろう。何故なら私は幹部!この世を支配し全ての男を屈服させる女なのだぁ!」

「この『底浜(そこはま)』!女帝に一生着いて行くですぜ!」

「おらもどす!男『辺里(あたざと)』、女帝の邪魔をする奴は一人残らずぶっ潰してやるどす!」

「いいだろう私の忠実なる部下底辺コンビよ!まずはこの英雄町を第一の拠点とする。思う存分に力を奮うが良い!」

「「アイアイサー!!!」」


「キャー!」

「逃げろぉ!」

「ふふふ、そうだ逃げ回れ脆き弱者よ、お前らは全員私にひれ伏すのだぁ!」

町中で乱暴に暴れまわる女帝・底辺コンビ

しかし、そんな理不尽を許さないと言わんばかりに

眩しい後光を背に立つ、男のシルエットが遠くに見えた

「そこまでだぁ!悪党共!!!」

「何奴ですぜ!」

「一体誰どす!」

「貴様!我等に反旗を翻す者か!名を名乗れ!」

光を背に立つ男は、女帝の問いにふっと小さく笑う

「俺か?俺の名前は・・・」

そして、男はベルトのバックルらしき物を取り出した

それを腰に当てると、バックルが腰に巻き付き

中央のライト部分が強烈に発光する

「俺の名前は、英雄町のトラブルシューター・・・マスクドヒーローだ!」

光が収まると、そこには仮面を被り白いマフラーなびかせた戦士が居た

「マスクドヒーローだとぅ!」

「この町の平和はこの俺が・・・まもr」

「ちょーっと待ったぁ!!!」


「今度は誰どす!」

「また邪魔者か!ですぜ」

「俺達は・・・」

謎に包まれた五人の影

五人はそれぞれ、別々の色のブレスレットを取り出し

腕に装着する・・・

「人呼んで、五人戦隊スーパーレンジャー!」

次の瞬間、バァーッンと派手な音が鳴り

スーパーレンジャーの後ろで五色の煙が吹いた

「スーパーレンジャーだとぅ!」

「この町は俺達スーパーレンジャーがまもr」

「待てやゴルァ!!!」


「なんだ、ぼっち仮面」

「誰がぼっち仮面だ!イロモノ戦隊アホレンジャー!」

「アホだと!お前にだけは言われたくないわ!」

「抜かせ!赤いだけしか取り柄のねぇ出来損ないのポンコツリーダーが!」

マスクドヒーローとスーパーレンジャーのリーダースーパーレッドが

なんと、その場で喧嘩を始めてしまった

「何時からてめぇらアホの集団がこの町を守るって決まった!?この町のヒーローは俺一人で十分だ!」

「バカを言え!たった一人でこの町を守れるか!この役立たずのコミュ症マスクが!家で二十四時間ネットでマウスをクリックするだけの生活送れ!このニート!」

「誰がニートだ!ちゃんと今働いてるわ!お前等こそ、よってたかって一人を大人数でボコるしか能のねぇDQN集団が!お前等なんてな!子供達から『怪人さんかわいそう~』とか言われて非難を受けろ!」


「・・・えっと、お知り合い?」

女帝と底辺コンビの三人はその場で立ち尽くし呆然としていた

その時・・・

「君達、ちょっと署までいいかな?」

「・・・え?」

ガチャリ

女帝達の腕に次々と手錠が着けられる

「君達ね、もう良い年なんだから、そんな格好でうろつかない」

「いやあの、我等は悪の組織でこの町を乗っ取りに・・・」

「ハイハイ、話は署で聞くから」

「いえちょ、あの、なんでぇぇぇぇぇぇ!!!」

そのまま、女帝達は

赤いランプの鳴るパトカーに連れていかれてしまった


こうして、町から平和は守られた

だが、悪の魔の手は次々と忍び人々を苦しめる!

戦え!我等がヒーロー達!

そして、ありがとう!おまわりさん!

「そもそもお前等はなぁ!」

「なんだ、文句でもあんのか!」

っていうか、オマエラはいつまで喧嘩してんだ!

ご近所さんの迷惑だろうがぁぁぁ!!!


続くぅ!!!

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