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ハンターたちの旅立ち(いや、ちょっとふざけてます

作者: xj8454

 キッズデビルハンターたちは、工場の跡地で、最後の決戦に挑もうとしていた。

 いまや、四人のハンターたちは宿敵の悪魔を、結界に閉じ込めることに成功していた。

「えーと……エロイムイッサイムエロイムイッサイム……」

「馬鹿! いまどきエロイムイッサイムとか言う奴がいるかよ!」

「結界が緩んでる!」

「主よ! 我らに力を!」

 ピカアアアアア! 地面に光り輝く結界の中心に、巨漢が束縛されていた。

「お、おのれ……ハンターたちめ!」

 巨漢は身じろぎしたが、キッズたちの強力な結界は、この悪魔の力を完全に封じ込めていた。

「行くぞみんな!」

「食らえ! 神の力! ホーリースラッシュ!」

 ズバアアアアアア! 閃光が巨漢を貫く。

「グ……グガアアアアア……!」

 悪魔は崩れ落ちた。

「お……俺を倒したところで……何も終わらない……俺は……あの方の一部に過ぎん……」

「言いたいことはそれだけか」

 キッズの一人が進み出た。

「お前の積み重ねた悪行。みんなを操って行った数々のハラスメント。その犠牲になった人たちの無念を思い知れ!」

「消え失せろ! 悪魔!」

 そして、悪魔は灰となって崩れ落ちた。

 後に残った、小さなハエに、キッズたちは気付くことはなかった。

 そこへ、キッズたちの担任の先生が姿を見せた。

「みんな。よくやったわね」

「え? 先生! どうしてここに!」

「ええ。ちょっと気になることがあってね」

 キッズたちが集まってくると、先生は地面に転がっているハエに聖水を掛けた。

 ハエは悲鳴を上げてもがくと、小さな破裂音を残して砕け散った。

「い、今のは!?」

「みんなが倒したのは、悪魔の王、ベルゼバブの使い魔だったみたいね」

「ベルゼバブ?」

「ベルゼバブ……」

 キッズの一人がスマホで検索する。

「うわ! すげえ! もの凄い上級悪魔だ!」

 キッズたちが騒いでいると、上空に黒い影が出現した。先生は影を睨みつけた。

「みんな、気をつけて」

 影の中から、美しい青年が姿を見せた。

「ミカエル。その子供たちが、お前の愛弟子たちか」

「ベルゼバブ……」

「こざかしい真似を。人間ごときが神の力を使うとは……」

 ベルゼバブは掌をかざすと、黒い光弾を一発放った。ミカエルは腕を持ち上げると、光りの盾で跳ね返した。

 ベルゼバブは口元を緩めた。

「今日はこれくらいにしておこう。そのキッズとはいずれ決着をつけてやる。使い魔とは言え、私の分身を倒したのだからな」

「はん! ばーか! お前なんかに負けるか!」

「そうだそうだ! かっこつけてんじゃねえ! 引っこんでろよ! ハエの出る幕じゃねえんだよ!」

「子供だからってなめんなよ!」

「ハンターの力を思い知れ!」

「食らえ悪魔野郎!」

 キッズたちが放ったレインボー光線がベルゼバブを貫く。

「ぐおおおおおお……!」

 ベルゼバブはのけぞった。

「お、おのれ! ハンター! この借りは返す!」

「へっへっへんだ! いつでも来いやあ!」

「おのれ……!」

 ベルゼバブは瞬間移動で消えた。

「先生、これからどうなるの?」

 キッズが問うと、ミカエルは真剣なまなざしで頷いた。

「もしかすると、敵は悪魔帝国のかなたから、大軍団を連れ来るかもしれないわね……。あなた達……戦える?」

「先生、俺たちもっと強くなりたい」

「あんな悪魔野郎に負けない力が欲しい」

「先生! 教えてよ!」

 するとミカエルは言った。

「旅に出ましょう。修行の旅に」

「た、旅?」

「旅って……学校とかどうすんの?」

「時間を越えて、時のかなたへ行きましょう。また元の世界に戻ってくれば大丈夫よ」

「せ、先生! 俺怖い!」

「大丈夫よ。私が道案内を務めるわ。あなたたちが迷わないように、傍についててあげる」

 ミカエルは優しく微笑んだ。

「よし……!」

「世界平和のために……いっちょやるか!」

「エロイムイッサイム……」

「だから違うって!」

 キッズたちの心は沸き立った。かくして、ハンターたちの旅が始まる。

続きは無いです。題材は古いですが、まあ、適当に書いてます。ミカエルとベルゼバブが戦ったことがあるのかは知りません。

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