スキル昭和だから婚約破棄された令嬢、召還英雄たちが現れて元婚約者と義妹から慰謝料を取れたけど、搦め手ばかりするのだが?
「フレデリカ、何だ。スキルショウワとは?!婚約は破棄だ!義妹のシャリーと婚約を結ぶ」
「義姉様、私は聖女よ。スキルショウワって何よ。ロビン様の隣は私が相応しいわ」
ここは屋敷の広間、お父様、お義母様同席の元、婚約破棄をされた。
私はフレデリカ。スキルショウワって私でも分からない。しかも、発動をしたことない。
「では、私はどうすれば良いのですか?」
お父様は冷たく言う。
「外に出て働きなさい」
「そうよ。貴女はもう学園を卒業したでしょう」
「でしたら、ロビン様から慰謝料を頂きたいですわ」
「まあ、お金?2人を祝福しないの?」
「なんて娘だ」
父義母は私を守銭奴というが無一文で出て行きたくない。
「シャリーも浮気なので慰謝料をもらいたいのですが・・・」
「浅ましい女から金を取るのか?」
その時、体が光ったわ。周りは光に包まれた。
「何だ。光ったぞ!」
「スキル発動か?」
光がおさまったら、黒ずくめの紳士服に身を包み。髪がチリチリのおじ様たちがいた。
指が数本無い方もいる。
ポケットに手を突っ込んで、がに股でロビン様に近づくわ。
顔を・・・キスできるぐらいの位置に近づけて斜め下から見上げる。
「ああ~ん。ワレ、うちのマスターに慰謝料はらわんかい?」
「ヒィ、何だ、お前達?」
「君、払わんぞ。出て行け!」
お父様が言うと・・・チリチリ髪のおじ様が何か棒を取り出した。
「おお~と、ここでゴルフの練習をしたくなったぜ!」
ビュン!と振り回したわ。危ない。父の数㎝まで近づいているわ。
「ヒィ、危ない!」
「キャア!」
「払うから!払うから!」
☆☆☆
結局、一部現金でもらい、残りは借用書を書いてもらった。利息トイチって何だろう?
今、私はアパートメントに住んでいる。
ボア!
また、ショウワのおじ様が出てきた。小太りのおじ様だ。
「マスター。ウッシャ、ウッシャ、ワシは権俵金造じゃ、政治家や、家建てようか?」
「はい・・・」
家を建てるために大工さんたちに依頼したが・・・・
「ウッシャ、ウッシャ!差し入れもって来たぞ」
「「「オオオオー」」」
「皆様の健康と幸せが施工主フレデリカ様の願いじゃ」
仕事場にハム、パン、スープ、飲み水を完備する・・・・それも私のお金だわ。
さすがに抗議をする。
「使いすぎだわ」
「マスター。これがビジネスになるっちゅうもんじゃ」
「ええ、これがどうして?」
「コマーシャルちゅうもんじゃ」
おじ様は大工さん達に叫ぶわ。
「ええか?フレデリカ嬢のお屋敷ぞ!」
「「「はい」」」
家が完成した。心持ちか丈夫に作られているように思えた。
子供達が指を指す。
「あ、フレデリカ様のお屋敷だ」
「父ちゃんがフレデリカ様は職人思いの素晴らしいお嬢様だって言っていたよ」
何だか、私の評判が良くなった。
まだ、あの政治家を名乗るおじ様はいる。
「ビジネスしようか?」
「はい・・・」
二束三文の土地を買う。
王都の外れの湿地帯だ。
「おじ様、こんな所で商売になるの?」
「なる。のではなくするのだ!開発じゃ!王都改造計画じゃ!」
「ええ・・・」
やったことは・・・ここは旅人が通る。
また、私のお金で食べ物を多量に買い集める。
「そこの旅人さん。旅のついでに葦を一束湿地帯まで運んでくれないか?白パンをあげよう」
「本当ですか?」
うん?知らないうちにパン屋さんができていた。
「いらっしゃいませ。パン屋です」
ツッコミはやめよう。しかし、美味しそうだ。
旅人さんたちに葦や土を湿地に投げ込みさせて・・・・湿地は埋め立てられた。
更に・・・・
「私、スーパーバイヤーエンターテインメンターです」
「どうも・・・」
意味不明の職業を名乗る若者が現れた・・・
「やっぱ、ライブですよ。アメリカの野外フェス最高です!」
湿地帯に吟遊詩人や歌手、踊り子を集めて・・・・
「イエイ!皆様、無料です。王都で野外フェスをやります!」
「食べ物沢山あるよ!」
王都市民、大勢集まった。
いつのまにか屋台もできている。
「らっしゃい!タコ焼きだよ」
劇、吟遊詩人、歌が披露され。
中央の広場で・・・・
また、変な若者がいた。
「イエイ、DJだぜ。ダンス大会、ちゃんネーと彼氏のペアでダンスコンテストやるよ!賞金金貨10枚!」
「「「やる!」」」
ただ、金をばらまいているようにしか思えない。
しかし、祭りが終わった後・・・
「地盤が固まっているわ・・・」
また、知らないおじ様が現れた。
「分譲地として売り出すね。そして、王都までの路線馬車も整備します」
「はい・・・」
「人が集まったら市場も整備します」
「王都の東部だから東部商会にしましょう」
「はい・・・」
私は一躍有名人になったわ。
釣書が殺到する。
その頃、実家から手紙が来た。
『反省しているから仲直りをしよう』
『残りの借金は全て払う』
とのことだ。
胸が熱くなった。
「フレデリカ様、危険です」
「大丈夫よ。ハンス」
ハンス、新しく雇った秘書官だわ。
ハンスに馬車を運転させて実家に戻る。
しかし、様子がおかしい。
「フレデリカだ。捕まえろ!」
「キャア!」
「よくも、よくも10日で一割の借金をさせやがって、オーガか貴様!」
「ロビン様!」
「そうよ。義姉様、聖女である私から慰謝料を取るなんておかしいわ!」
捕まって、水晶・・・を持って来たわ。
「スキルスチール!」
ピカッ!と光った。
私はスキルを取られたようだ。
「これで、スキルショウワで大もうけできるぞ!」
私はスキルを強奪されて・・・何とか逃げた。
「フレデリカ様!」
「ハンス・・・馬車を出して・・・」
スキルを奪われたが・・・
「商会長、市場開設の許可でそうです」
「駅馬車商会、創設しました」
「分譲地、完売です」
「そう・・・」
そうね。これからは私達の力でやらなければ・・・
「フレデリカ様、会議の資料です」
「ハンス、有難う」
これからはショウワに頼らずに頑張るわ。
それから、数年後、私はハンスと結婚した。
さすがに実家に報告に行こうとしたら・・・
☆☆☆
「ロビン二等兵!、フランツ二等兵、貴様らぁ!たるんでいるぞ!ビンタだ!そこに立て!」
「ヒィ、サトウ軍曹殿!申訳ございません!」
「やめて・・・くれ」
ロビンとお父様は・・・今度は茶色の軍服を着た騎士団の訓練を受けているようだ。
一方、お義母様達は・・・
「王都国防婦人隊!竹槍訓練始め!!」
「ヒィ、私、聖女なのに・・・」
「はあ、はあ、私は伯爵夫人よ」
「たるんでいるわ!」
「非王国民だわ。配給止めるわよ」
「「ヒィ」」
「もう、粥しか食べてないわ・・」
私はそっと門から離れた。
ショウワって一体何なのか分からないわね。
きっと、パワフルで素敵なスキル・・・と思うしかなかった。
最後までお読み頂き有難うございました。




