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「死ぬなら海がいいなぁ」

なんて、あなたは言ったっけ

なんで?と聞いても答えてはくれなかったけど、

私にはそう言ったあなたがすごく寂しそうに見えた

だから私は「じゃあ、死ぬ時は私も連れてってよ」といった

そしたらあなたは少し驚いて、「いいよ」と笑った


歪んでいようがなんだろうが、あなたは私の大切な人で、幸せになるべき人なんだ、

穢れている私と違うから、



寒さが抜け切らないよく雨の降る日

あなたは川に浮かんで見つかった

先生からは事故だと聞かされた

なんてことはない、川岸の横で足を滑らせて川に落ちたって、

それ以上、それ以下でもない

葬式も、お墓もない

あなたがいないことで悲しんでいるのは私だけ

私の大切な人あなたがいたから私は生きて来れた

ずっと一緒だと言ったのに

なんで死んでしまったのか

教室に入ってもあなたからの挨拶はない

帰り道安いチェーン店に入ってだべる

そんな普通を、もう一度でいいから過ごしたかった

友達と話す、そんな普通のことも私にはできないのか

まるで世界で私だけが絶望しているみたい

雨の中、川に沈んで、寒くって、

どれほど苦しかっただろう、どれほど、辛かっただろう

死ぬなら海がいい、そんな小さな願いも叶わず

他の大人も、先生も、仏様や神様だって

誰も助けてなんてくれない

そんなのはとっくの昔にわかってた

でも、これはあんまりだ

なぜあなたが死ななきゃならない

私は、どうしたらよかった?

どうしたらあなたを救えたんだろうか、

どうやったら、綺麗な黒髪のあなたを救えたのか

そんなことを思ってももう遅い、

あなたはもう返ってこないし、あなたとまた話すこともできない

いなくなってから、気づく事が多すぎた



あなたを幸せにするまで、後、■日

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