表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙巳の変  作者: アサヒ
3/5

決意

 中空を舞うタカが飛びかう鞠をみつめている。交差する鞠と同じようにして二人の男が言葉を交わしあう。


「貴殿はこの国の現状をどう思う?」 

「と、言いますのは?」

「天地開闢、それより続く正統な血統に異物が混入している」

「これは由々しき事態だとそうは思わないか」


刹那の沈黙


「我ら臣下たちはミカドにお仕えする、それだけにございますれば」

「そうだな、そうであった、、質問を変えよう」

「私は変革を求める。この国をあるべき姿へと導く、それが今この国に求められている、そう思っている。そしてそのためにはこの命などおしくはないとも。貴殿はどうか、忌憚なき意見をきかせてくれ」


風が強く吹いている、だが不思議と男が発した言葉はさえぎられることなくとどいていた。


「具体的には何が求められていると、殿下は何をなされるおつもりなのですか」


風に乗った鞠が男の顔をかすめる、返答を渋る男の前でその男は決意を語りだす。


「蘇我氏をつぶす、・・・手始めに入鹿を殺す」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ