表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙巳の変  作者: アサヒ
2/5

胎動

物部氏滅亡。対抗勢力が一掃されたことで、蘇我氏の権力は今や時の帝をもしのぐほどである。

婚姻政策によって皇族内部にまで入り込んだ蘇我氏、彼らの力をそぐことは半ば不可能に思える。


(このままいくと、大王オオキミの位さえ奪われてしまうのではないか)


不意によぎったその考えに律動するリズムが乱される。飛んでいった鞠は柳の木の方へ。風がゆれる。

ゆらめく木々の間から一人の男。手には鞠をたずさえている。見たことのない男だ。


「そこの者、名をなのれ」  


 男は片膝を地につけて、


「お初にお目にかかりかかります、殿下。私の名は中臣なかとみ中臣鎌足なかたみのかまたり

 にございます」

「殿下はよせ、わたしは御曹司《嫡流の長男の意》ではない」

 

なぜだろう、目の前にいるこの男、初対面のようだが、どこか懐かしいような、そんな気がする。 


のちに時代を変革する二人の出会い、今、運命がうごきだす。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ