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心の奥底へ


感情を圧縮する。僕に残された道はそれしかなかった。


「エマ...僕がエマを殺したんだ...」


エマの死と、自分が生きていることへの罪悪感、家族への悲しみや憎しみ、それは僕の中に深く刻まれた。


「こうすれば、感情に振り回されずに済む。こうすれば、前に進める」


僕はそう自分に言い聞かせ、心の奥底に感情を閉じ込めることにした。


「今までの僕、、、さようなら。」



僕は目を閉じ、グルグルと心の中に渦巻く感情に意識を向ける。



「圧縮」



怒り、悲しみ、寂しさ、孤独、後悔。それらすべてを小さな点に凝縮していく。最初から、そんな感情を持ち合わせていなかったかのように小さく。


「これまでの私はもう死んだんだ。エマへの感謝も、両親への怒りも、全部過去のものだ。これからは、エマの分まで生きるとしよう」


かくして、私は感情を圧縮した。それは生きるために必要な術だった。エマの死をきっかけに、私は変わったのだ。

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