表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

Ultimate ONE ~第七話~ 【侍の魂】

Ultimate ONE ~第七話~ 【侍の魂】


ウエピナを脱出することができたリサ達。

あれから約四日がたった、彼女らは無事にフライングバギーでコマースへ向かっているようだ。


~フライングバギー内 星形の機械から音が流れる~


さ~!第162358回グレイビスト武道大会の決勝戦がまた始まろうとしている~!


今回の対戦者は前回と同じ!

4回連続チャンピオンのカウローイと毎回決勝戦で敗北しているタケルだ!


さて、今回は両者ともどんな戦いを見せるのか~!


解説者 A いや~それにしても、オーラを持たないタケル選手が毎回決勝戦まで勝ち進めるとは、どんな化け物なんでしょう。


解説者 B ホントですね~!しかも、カウローイ選手はKOできず場外へ瞬間移動させて勝つしか今のところ対策がないようです。


解説者 A もう、今ではチャンピオンを超えた人気となっていますからね~ 特に女性達には


解説者 B ま~、イケメンでありながらあの強さなら仕方がないでしょう!しかもオーラなしで戦いに挑むさまは全ての人間の憧れです!



リサ 「い…イケメン!」


モブ 「おい、リサ さっきから何を聞いているんだ?」


リサ 「もう、モブさん!勝手に人の部屋に入らないでって言っているのに!」


モブ 「あ、あ~忘れてたわ。食事の準備がそろそろ出来そうなんでな」


リサ 「忘れる前に覚えてくださいよ。もう!」


モブ 「あれ?冷静なリサがそんなにムキになって怒るのは想像もつかなかったぜ。さっきの音声と何か関係があるのか?」


リサ 「そうなんです!数年前から開発したレーダーで発見していた都市らしきものなんですが、そこに住む人たちは特殊なエネルギーを使って各々が交信している文化のようです」


モブ ≪あっさり認めたな…さっきは乙女の顔をしてたが≫


リサ 「その中に大多数の住人向けに配信された電波もあり、その内容を音声変換器で解読するとオーラを使用する人たちの武道大会のようなものが開かれているようなんです!」


モブ 「なんだって!オーラを使う者が複数人いるってことなのか?俺の街の宗教じゃ、神がオーラを使ってたって話を聞いたことがあるが、おとぎ話だと思ってたぜ。ホントにオーラなんて代物を使える人間がいるのかよ」


リサ 「はい…私、ウエピナが崩壊する時に会いました」


モブ 「マジか…」


リサ 「一人はレヴナントさん…彼はまだ自分の能力に気が付いていないようでしたけど」


モブ 「ああ!あのゾンビになりかけていたヤツか?そういえば、ヤツは今どうなっているんだ?もとがゾンビだからゾンビに襲われても平気だろうがよ?」


リサ 「彼は、街を必死で守ってくれようとしました…でも、地面から放たれた光に包まれて…。それに!レヴナントさんは元からゾンビだったわけじゃありませんからね!」


モブ ≪言い方優しいけど怒ってるな。おこる理由がすでに優しいぜ≫


モブ 「で、他にもいたってのか?」


身に付けているバックから脱出の際に手にしていた玉を出すリサ


リサ 「ここに…」


モブ 「ん?玉がオーラ使い?相変わらずよく分からないヤツだなリサは」


玉とオーラのいきさつを話すリサ



モブ 「ああ~、なんとなくわかったよ。その侍らしき犬がオーラ使いで死ぬ間際に脳の情報を取得したのがその玉なんだな? で?」


リサ 「で?と言われましても~。ただ、この球は語源データを取得、出力する機能がありますのでスピーカーと接続すれば会話をすることはできるかと」


モブ 「何くだらない嘘をついてんだよリサ…っておまえ、嘘をつくような奴じゃないよな?」


リサ 「はい!」


シャボン 「もう!二人とも何やっているんですか?料理はとっくに冷めていますよ!」


モブ「おい!いいところだったのに! なんでおまえは勝手にリサの部屋に入って来てるんだよ!失礼だろ!?」


リサ 「それ、モブさんが言います?」


リサ達は食事に向かい、その席でリサが体験した出来事を皆に話した



シャボン 「リサさんも大変だったんですね~。それに比べてモブさんはコマースに帰って飲みに行くことばかり話していましたよ」


モブ 「だってよ~。帰って”物”を渡したら金はガッサリ入るし、何より依頼主が気前良くてよ。戻ったら好きなだけ酒奢ってやるから派手にやって来いって」


シャボン 「派手にって…」


リサ 「トノトさんのことですよね?」


モブ 「おい!顧客情報バラしていいのかよ!」


リサ 「はい!私はもう、DQNの人間じゃありませんから。それに、彼には聞きたいこともありますので」


モブ 「辞表も出さずに退職か?ま、あの状況なら仕方がないか」


~話に割って入るシャボン~


シャボン 「話は変わりますけど、オーラ使いの侍。侍ってあの神話に出てくる侍ですよね?しかもオーラ使い…気になりません?」


モブ 「…気にならないな」


シャボン 「気にしてくださいよ! ね?リサさん?」


リサ 「彼はDQNが開発したワンドを狙っていたようでした。もともと自分の刀だと言っていましたが本当でしょうか」


モブ 「真相なら聞けばいいんじゃないのか?会話できるとか言ってなかったか?」


リサ 「コアは音声を取得できますが、出力するには部品が必要なんですよ。持ってくる余裕がなくて」


シャボン 「さすがのリサさんでもこのフライングバギーにあるもので作れたりしませんよね?」


リサ 「使える部品があるか調べさせてもらってよいですか?」


モブ ≪できるのかよ≫


シャボン 「飛行能力に差し支えないものなら、使っていただいても大丈夫ですよ!この商売ができたのも、リサさんがいてくれたおかげですから!」


リサ 「シャボンちゃんありがとう!探してみます!」


シャボン 「ちゃん?」


モブが耳元でシャボンに言う


モブ 「男として見ていない “ちゃん” だな…」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ