人口増加
このプライベートエリアを建てて3年の月日が経った。
もう広さもとてつもなく広がり、人口も増えて、ここはトボガン村長の村とは独立した村として扱われている。
新しい住人の受入は俺たちが決定して良い事になっているし、税金は後2年免除されるけれど、その後はここの住民分も含めて俺たちが国に直に治めることになっているので、もうトボガン村長の顔を見る事も無いと言いたいが、ウチの商店が大きくなっている事もあり、トボガンの村の住民が良く買い物に来る。
もちろんトボガンとその家族もだ。
エリアの門を潜った所に店を作り、その奥のエリアへ行くには敷地内に新たに作った塀を越えなければ本当の意味で中へ入れない様にしている。
一応、俺たちの安全のためだ。
鍛冶師の引き抜きに成功した俺たちは、敷地内に鍛冶場もあれば、食堂も複数出来、裁縫が得意な奥さんたちが農作業はやめ、機織りや服の縫製をしたりしているので生地や服をウチの商店に卸す工場も1軒ある。
井戸も何個も掘り、この世界にはなかった手押しポンプがあることで、住民からの評判は頗る良い。
病気蔓延が怖いので公衆浴場も作っており、週4日沸かし、男女男女となる様に曜日によって性別縛りだが最低週2回は入れる様にしている。
生活が楽というのが近隣の村や町に知れ渡っているので、移住希望者が後を絶たないが、工場も含め利益が無いと旨味が無いので移住者の数は絞ってあるし、入れる人間も厳選している。
一度でも犯罪を犯すと叩きだすと告知してあるので、犯罪も無い。
まぁ、村人同士の喧嘩くらいはあるが、泥棒や殺人は無い。
俺たちの羽振りが良いので最近は若くて綺麗な女の移住希望者が多い。
そしてそんな綺麗な女の人たちが周りにいると、ついつい手を出しちゃうよな。
で、結局俺たち4人はそれぞれ嫁さんを貰い、新たに大きな家を4軒建て、別々の家に住む事になった。
4人で住んでいた家は宿屋にし、1階は飲み屋だ。
プライベートエリア待望の飲み屋が出来たという事で、住民の喜び様はすごかった。
俺たちの中で、最初に結婚したのがなんと辰徳だった。
選んだのは特別綺麗な娘ではなく、どちらかと言うとおっとりした感じで、一緒に住んでいてほっとできるタイプだった。
それに続いて高橋が、そして井ノ川が結婚し、最後が俺だった。
ソノマを呼び寄せる事が可能なら俺は本当は彼女と結婚したかったが、このプライベートエリアを危険に晒す事は出来ないので、彼女には俺たちを逃がしてくれたことに感謝しつつ、遠くから無事と幸せを祈る事にしている。
俺の嫁はサリーナと言い、綺麗だが武闘派でもあり元冒険者だった。
幼い頃から戦闘に身を置いていたらしく、そこそこ強い。
でも、ここに来て、安心して生活が出来る事が分かると、俺が暮らしやすい様に家の中を整え、美味しい料理を作ってくれる、デキた嫁なのだ。
ふふふふ。
そうだよ。
惚気たいのだよ。
ふぉふぉふぉふぉ。
後は俺たちに子供が出来て、このプライベートエリアが俺たちや住民にとって長い間ユートピアになってくれれば万々歳だ。




