表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/61

第三十四話「帰路」

「あれ?奏?」



「え?」



奏が後ろからの声に振り向くと…。



「あれ、コバちゃんと恵?どうしたの?」



「奏こそ。どこかの帰り?」



「私は、予備校の体験授業に行ってきたところ。」



「おおぅ。奏が眩しいでござるよ、恵…。」



私も恵と同じ気持ちだ。ストイックすぎるよこの子。壮馬といい、リョータといい、私の周りは完璧超人みたいな人が多い。時々、私は高校を間違えたかと思うくらいだ…。



「私も…、奏様が眩しすぎて…。」



私も恵に合わせて少しふざけてみる。



「コバちゃんまで何それ?(笑)」



奏はなんだか可笑しいようで、「で、どこか行ってたの?」とあらためて、2人に聞いてきた…



「実はね…、ダブルデートしてきた!」



「おお。聞きたい聞きたい!」



「実はね、勇人からめぐみんに連絡があって、向こうも男子2人だから、一緒に遊ばないかって。」



「それでそれで?」









先週、突然、勇人から恵に誘いがあったので、向こうも友達を連れてくるらしく、恵に付き添いを頼まれた話をした。



勇人は勇人なりに、何か、心境の変化もあったのか、終始楽しかったように見えた。



「恵はやっぱり…、まだ勇人が好きなの?」


奏が直球で聞いてきた。聞きづらいことを聞かせたら、ナンバーワンだ。


「うーん。どうだろう。嬉しかったのは嬉しかったんだけど…。以前の好きって気持ちとはちょっと違う気がする。」


「なんか深いこと言われた!で、勇人の友達はどうだった?コバちゃん的にはありだった?」



「いや、私は彼氏ありの単なる付き添いだったから、なしだよ?(笑)勇人の方の友達も付き添いみたいな感じだったし。」



「ドロドロした恋愛は来なかったんだ(笑)」




ふいに、奏にも聞いてみたくなったので…




「で、奏は誰が好きなの?気になる人は居ないの?」




「好きな人なんて居ないよ。」




「既に告ってきた男子は、3人だっけ?奏ちゃんってモテるんだね。」




「彼氏が居るコバちゃんに言われてもね。」




「いつか、奏ちゃんが好きになれる人が告ってきたらいいね。」




「え?何々?また、奏が蹴散らしたの?」



恵も乗ってきた。



「うーん。私、結構理想が高いのかもね。」




「いいんじゃない?好きな人なんて妥協したくないし。」




奏は相変わらず、恋愛に興味がなさそうだ。



そういえば…、男子とは割と距離感バグってるときもあるかと思えば、恋愛って雰囲気にまでなってるのは見たことない。大人な女性って感じはあんな感じなんだろうか?



時々、周りの子たちよりも、精神年齢高めに見える事がある。少し冷静すぎるところもあって、私は自分の幼さに凹むこともあるけども…。



なんて…、私が変なことを考えていると…



「こんな道で話し込むのもなんだし、どっかカラオケとか行く?」



奏から、思いついたかのように誘ってきた。




「うん。そうしよっか。」



恵が二つ返事で私の顔を見る。



「うん。」



私も頷く。



奏とは同じ学校でよく一緒に居るけど、学校外で会うのは久しぶりな気がする。少し嬉しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ