閑話「Side??」
『ほんとだよ?あれ、私、キャラ的に疑われてる?涙』
『違う違うちょっと聞いてみただけ。』
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…少し変に思われたかも知れない。気になってつい聞いてしまった。
唯の初彼は、大学に行ってから…だったはず…。
「私…、本当にやり直せてるんだ…。」
つい、口に出てしまった。
私だけが知っている…世界の秘密…。
練炭自殺したアナタを知って、後を追おうと思って、山に向かった私…。
「まさか、アナタと高校生活と送れるだなんて…。」
スマホを置いて、ベッドに仰向けになった。
唯は、変わってしまった高校生活に違和感を感じてないようだった…。
壮馬も…、変わらず大事な友人であり続けてくれている…、少し胸が痛い。
私は今…、知っている私の世界と違うことを…、実感できた気がする…。
「ありがとう…。でもさ、全然本気じゃないでしょ…。」
(精一杯の嘘を入れた、私の本気…。アナタにはバレなかった。)
(私は居ても立っても居られなくなって、つい…嘘告の体で、探りを入れてみたけど…、気付いてなかったみたい)
「はぁ…。」
(それにしても…まさか…、アナタの隣にアイツが居るようになるなんて…。)
…中学の時は、行動範囲が限られていたから、何となく皆の行動の予想はできたのだけど…。
高校になり、そして大学生、社会人になるにつれ、きっと私の目の届く範囲には収まらなくなる…。
一緒の高校になれた嬉しさはあったけど…、アイツに対する憎しみは増えた…
せっかくもらった、中2からの…このやり直し…私は…無駄にするわけにはいかない…。
「2008年6月18日…」
2度目の私だけが覚えている…私だけの…記念日。
必ず…、私は…全て奪い返す…。私の幸せを…。
スッとスマホが暗くなる。
画面の消えたスマホに映る…憎い顔を見て…私の中の仄暗い炎が燃え上がり…。
私は逸る気持ちを抑え、目を閉じた…。
…ああ、また、いつものように頭が割れるように痛い。
早く薬を飲まないと…。




