第二十八話「報告」
期末テストも終わり、夏休み前の
ピコっ。
机に置いていた、スマホから音が鳴った。
ん?メッセージか…。
『ね、聞いて聞いて。ニュース!大ニュースだよ!
何だ…?妙にテンションが高そうだ。しまった。スルーしたいところだが既読にしてしまった…。
仕方ない。
『どうしたの?』
『リョータには悲しいお知らせかも知れません!』
『は?』
『そう!覚悟はいいですか?』
『何の覚悟だよ?』
「リョータも鈍感だなぁ。唯、彼氏できたんだろ!」
『そう!当たり!正解!彼氏ができました!』
グループチャットで壮馬から呆れたようにメッセージが流れると、唯が即答した。
『マジか。おめでとう。』
「おおー!マジかよ!すげえじゃん!いつからなんだ?どこの高校の子?」
唯に彼氏が…?
そうか…。大学で初彼って言ってたが、唯の歴史も変わったのか…。
『昨日から!相手はね、同じ高校の同級生!』
『展開早すぎない?勘違いじゃないの?』
『うんうん。中学がずっとファンクラブに入ってたリョータがショックで現実逃避するのは分かる!現実は残酷だからね!』
「へー!すげー!でも、リョータ、いつの間にそんなファンクラブ入ってたんだよ!」
『…入ってるわけないだろ…』
『いいのかな?そんなこと言って。智美にあのこと言っちゃうぞ?』
『何の話だ…。てか、このチャット、智美が既読になったら、当然、嘘言ってごめんなさいしてくれるんだよね?』
『えっとね、うん!すごく優しい人だよ!私のこと、大事にしてくれるって言ってくれたの!』
「いいなぁ。俺も彼女欲しい!今度、唯の友達紹介してよ!」
『いいね!今度、みんなで遊ぼうよ!』
おいおい。2人して、俺のやってくるであろう修羅場をスルーしちゃったよ…。マジかコイツら…。
『リョータ、どうしたの?返事がないけど?』
『いや…、いや、なんでもない。おめでとう。本当に…。』
「GW集まったばっかだけど、いいよな」
ピコッ
「唯おめでとう!!」
「で…、ファンクラブって…何かな…」
グルチャで公開処刑が始まった…。




