閑話「Side??」
ああ、すごく順調。
こんなに上手くいくなんて思いもしなかった。
所詮は中学生か。
でも…、長かった。3年間がこんなに長いなんて。
ああ、気が狂いそう。
まだまだ先は長いというのに。
アナタがくれる優しさに、喜びに、嬉しさに、立ち止まりたくなる気持ちを堪えながら。
けれども、極上の味を味わうためには、じっくり時間をかける必要がある。
半端な味付けでは物足りない。
だからこそ、丁寧に、丁寧にしなければ。
ああ、早く、早く来て欲しい。
その先にある素敵な未来。
そこにたどり着くためだったらなんだってしてみせる。
そこにたどり着くことだけがすべて。
ああ、待ち遠しい。
これは、あの人がくれた希望。あの人がくれた光。
でも、ふとした時にいつも思う。
なぜ、アイツは上手くいって、自分は上手くいかなかったのだろうと。
アイツばかりいつも…。
自分の大事なものばかり奪われ続けて、なのに。
また、アイツは手に入れてばかり。
奪われることの辛さ、苦しさ、悔しさ、早く教えてあげたい…。
…ああ、また、いつものように頭が割れるように痛い。
早く薬を飲まないと…。
もう、いいでしょう。
ああ、この狂った世界を早く壊したい。早く。早く。
アナタだけが居てくれたら、それでいいのに…。