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真夜中の湖

作者: でんでろ3

| 静かな夜。水面に映る月。心地よい風。


 


「月がきれいですね」


「……お前、意味分かって言ってんの?」


「ん?」


「いや、俺たち男同士だし……」


「はっはっはっ、軽い本気だよ」


「本気かよ?」


「いや、本気に決まってるだろ?」


「本当に本気かよ?」


「冗談だよ。冗談」


「今のご時世、シャレになんないよ!」


「……いや、思い出しちまってな」


「何を?」


「何年前かなぁ? 好きな娘と真夜中の湖に来たんだ」


「その時、さっきのセリフを……?」


「……言えなかった」


「ヘタレかよ?」


「まぁ、そう言うな」


「……まぁ、誘い出せただけでも、俺から見たら勇者だよ」


「楽しい夢だった」


「夢の中でもヘタレかよ?」


「……なぁ、思うんだ」


「何だ?」


「『リア充は爆発するので危険です』って、ネットで拡散したら、政府がリア充を駆逐……」


「しねーから!」


「やっぱり?」


「ああ」


「……なぁ、俺たち、ずっと、こうなのか?」


「……歳は取るだろ」


「ずっと友達だな」


「……すげぇ複雑な感情が芽生えたんだけど」


「『ずっ友』だな」


「氏ね」


 


 月が微笑んだように見えたのは気のせいか?

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