エピソード126 ~最凶最悪の敵③~
「ミィシャンと子供を作っていいのは、私だけなんだからーっ!!」
ありえない、絶対にありえない! ミィシャンは私と結婚して、私と子供を作る予定なのに!
「ソーラ……何をとち狂ったことを言っていますの……」
「どうしてソーラとミィシャンが子供を作るのですか……」
「ボクもソーラも女の子だから、子供は作れないヨ?」
「ふんっ、吾輩はミィシャンとの結婚を求めているのだ! 部外者は黙っていろ!」
「うるさい! とにかく結婚なんてダメ、ダメったらダメ!!」
この婬虐暴戻なオッサンを、絶対に許してはならない!
「ならばどうするというのだ? 貴様に出来ることは何もないぞ?」
「そんなことない!」
カワイイ女の子をヘンタイの魔の手から守るために、私は強くなったんだから! ミィシャンは必ず守って見せる!!
いくよダークマター! ミィシャンを守るために力を貸して!!
「ぬぅっ、虹色に輝くダークマターか……どうやら第二ステージに到達しているようだな!」
「ひぅっ、ソーラからダークマターが溢れています!?」
「なウゥ……眩しいニャ……」
「ちょっとソーラ! 本気を出しすぎですわよ!」
「もしや貴様、吾輩とやりあうつもりか?」
「当たり前でしょ! ミィシャンを奪おうとするやつは、宇宙の果てまでぶっ飛ばしてやる!」
「よかろう、相手にとって不足なし! ぬぅんっ!!」
「なっ──!?」
このオッサン……強い!
全宇宙最強のダークマター使いを自称するだけのことはある。ズシンと体の芯まで響く、強力なダークマターだ。そして──。
「虹色のダークマターですわ! 第二ステージ到達者の証ですわよ!」
「ガハハハハッ! 吾輩こそ全宇宙で三人しか存在しない、第二ステージ到達者の一人である!」
──やっぱり。第二ステージ到達者ということは、ゴミラスボスと同格だ。
でもそんなこと関係ない! ミィシャンは必ず私が守り抜いて見せる!!
いくよ! 輝けダークマタ──。
「ちょっと待つニャーッ!!」




