エピソード7 ~モフモフなエイリアン②~
止まらないソーラの願望。
「はぁっ……はぁっ……ゴメン、我を忘れてた」
「はァッ……はァッ……怖かった、もうやめてよネ」
私ってば、いつの間にかモフモフの魅力にとりつかれてたみたい。
ミイシャンのしっぽを追いかけて、気づけばお風呂中を走り回ってたよ。
モフモフの魅力、恐るべし!
「それで、ソーラ達はどうしてこの星ニ? どうやって降りてきたんニャ?」
うーん、正直に言っていいのかな?
チコタン……は相変わらず塞ぎこんでるし。
自分で考えるしかないか。
まあでも、話したところで状況が悪くなることはないよね。
よし、全部話しちゃおう。
「信じられないかもしれなけど、私は元々地球人なの」
「地球人ン?」
まあビックリするよね、でもとりあえず聞いてもらおう。
私が元々地球人だったこと。
宇宙人に攫われたこと。
エイリアンの体になったこと。
チコタンとユイタソちゃんの敵討ちのこと。
私が特異点であること。
ダークマターのこと。
それから、どうやってこの星にやってきたのか。
思ったより話が長くなっちゃった。改めて思ったけど信じられない出来事だらけだよね。
「あっはっハ! ソーラ達面白いナ」
面白い!? それはまさかの感想だよ。
今の話で爆笑されるとは思わなかった。
「ちょっと! こっちは死ぬ思いだったんだから!」
「ゴメンゴメン、悪気はないかラ」
っていいながらまだ笑ってるじゃん。
涙まで浮かべて、そんなに面白かったのかな?
「この星って何にもなくてさ、昔の遺跡や機械がたまに転がってるだケ。後は原始的な動植物が沢山生息してるだけの星なんニャ。それにずっとボク一人だシ。だから、ソーラの話は聞いててワクワクしちゃったヨ」
そういうこと……それにしても笑いすぎでしょ。
「あれ? この星ってミィシャン以外は誰もいないの?」
「いないよ、昔はボクとおじいちゃんの二人で住んでたけど、もう死んじゃったからサ。今はボク一人、だからすごく退屈なんダ」
この広い星にたった一人って、それは退屈だよ。
ミィシャンは明るい性格なんだね、よかった。
ずっと一人でいると普通は寂しくておかしくなっちゃうからね。
「ところで、ソーラ達はこれからどうするつもりニャ?」
「まずは私の体を取り返したいな。あとはチコタンとユイタソちゃんの敵討ちもしたい」
「だったら宇宙にいく必要があるネ」
やっぱりそうだよね。
でもどうすれば宇宙にいけるのか、サッパリ分からないよ。
ダークマターで何とかできるかな?
「ボクも宇宙にでたいんだけど、そう簡単にはいかなくてサ。この星は第三ウェーブの端っこで、ほとんど宇宙船も来ないかラ」
「第三ウェーブ?」
何だろそれ、はじめて聞く言葉だけど。
「第三ウェーブというのはですね」
お、チコタン復活した。
ずっと黙ってたから心配してたよ、こっちにきて一緒に話をしようよ。
カワイイヌードを私に見せてよ。
ってあれ?
ちょっと待って……うわぇっ!?
チコタンにもしっぽが生えてる!
「第三ウェーブというのは、ダークマターの波の一つことです。ダークマターは宇宙全体で七つの大きな波を形作っています。その七つをヴェーゼが切り分けて管理しているのです。第三ウェーブもそのうちの一つです」
チコタンにしっぽが生えてるなんて、全然気づかなかった。
小さくピョコっとしてるだけから、服の上からだと分からなかったんだ。
「ちなみに地球も第三ウェーブに含まれています」
チコタンのしっぽ、ピョコピョコ動いてる!
モフモフはしてないけど、これはこれでカワイイがすぎるでしょ!!
「ソーラの体を取り戻すのでしたら、惑星ラハルに行く必要がありますね」
触りたい……チコタンのしっぽ……。
ついでにスベスベのお肌も触りたい……。
うずうずしすぎて体が震えてきた……。
「ゲスーチが転送前に言った言葉を覚えていますか?」
ん? チコタンにしっぽがあるっていうことは、まさか私にも!?
「ソーラ、聞いてますか?」
「あっ、えっと確か……本部に転送って言ってた!」
「そうです、第三ウェーブのヴェーゼ本部は、惑星ラハルにあるのです」
セーフ!
ギリギリ話聞いててよかった、しっぽのことは一旦忘れよう。
めちゃくちゃ大事な話だし、もっとちゃんと聞いておかなくちゃ。
つまり惑星ラハルっていうところにいけば私の体もあるし、あのゴミクズもいるってことね。
「惑星ラハルにいくならボクも連れていってヨ!」
「ミィシャンも?」
「惑星ラハルといえば、第三ウェーブでもトップクラスの文明惑星でショ? 一度いってみたかったんニャ!」
一人で退屈してるって言ってたもんね。
まあ、気持ちは分かるけど。
「危険です、敵はヴェーゼなのですよ?」
そう、正直危険だと思う。
退屈だからってついてくるような場所じゃないよ。
でもモフモフでエロうちゅカワイイなミィシャンと一緒に宇宙旅行か……控えめに言って最高かも!
ああ、悩ましいっ。
「じゃあソーラ達、この星から脱出する手段はもってるのかナ?」
「いえ、それはもっていませんけど……」
「ボクだったら宇宙船の場所まで案内できるヨ、それに操縦もできル」
「本当ですか? だとしたら凄く助かりますが……」
なるほど、この星で唯一の住人が偶然宇宙船の場所まで案内できて、更に操縦もできると。
これはもう運命としかいいようがないね。
きっと神様がモフモフと一緒に宇宙旅行をしなさいと告げてるんだよ。
だったら仕方ないよね、うん。
「ミイシャン、一緒に宇宙へいこう!」
「そうこなくっチャ! もちろんニャ!」
よし!
いざ、モフモフと共に宇宙へ!!
カワイイ女の子の裸>真剣な話
という末期状態なソーラなのでした。




