エピソード7 ~モフモフなエイリアン①~
カワイイ中毒者ソーラ、衝動が抑えきれない。
「あぁ~、いいお湯~」
晴れ渡る空の下、ポカポカの露天風呂!
心が落ち着く……さっきまで大気圏に突入してたとは思えない平穏だね。
宇宙のお風呂ってどんなものなのか正直心配したけど、地球のお風呂より心地いいよ。
露天だし、広いし、ホント最高!
「チコタン、気持ちいいね!」
「ぐっす……ぐっす……」
チコタン、そんな端っこで丸くなってないでこっちにきたらいいのに。
まあ確かに、女の子的には立ち直れない事件ではあったよ。結構ぐっしょりいっちゃってたよ。
でもここはお風呂、裸のお付き合いってことで、気にせずいこうよ。
そんなに遠くにいたら、せかっくのチコタンのヌードがよく見えないしさ……。
おっとうっかり本心が、マズいマズい。
「元気だしなよ、私しか見てなかったんだし」
「ぐっす……あの女の子にも見られました……」
そうだったね。
偶然通りかかった女の子にも見られちゃったね。
でもあの子がいてくれて助かったでしょ?
お風呂も貸してくれて、服も洗ってくれてるんだよ?
きっと優しいエイリアンちゃんだよ。
「お待たセ~。服は今乾かしてるから、その間ボクも一緒に入るヨ!」
「ありがとう! お風呂すっごく気持ちいいよ!!」
おっ、優しいエイリアンちゃん登場、っとっとっとおぉ!?
その立派なお胸はマジですか!?
地球人だった頃の私よりも大きいんじゃない?
「どうしたニャ? ボクの体に何かついてル?」
ついてます、大きな果実が二つ……。
おっといけないっ、ついガン見しちゃってた。
おっぱいの魅力に宇宙人も地球人も違いはないのね。
それにしてもこの子、カワイイ!
身長は一五〇センチくらいかな?
オレンジ色の髪の毛がすっごくキュート。
薄ピンクの肌もキレイだな。
そして! 猫耳としっぽが生えてるの!
モフモフ感が尋常じゃないよ、ホントもう小動物みたい!!
しかもおっぱいは大きいって、シンプルにエロカワイイよ。
エロうちゅカワイイ!
「ねエ? ボクの体に何かついてるノ?」
「うん、沢山ついてる……」
ボクっ娘か、最高過ぎる。
「エッ、ついてるニャ? どこどコ? 何がついてル?」
「カワイイものが、体中に沢山ついてるよ……」
「体中に沢山ン!?」
キョロキョロしてる姿もカワイイね。
語尾が少し訛るのもカワイイよ。
たまに「ニャ」って言うのがたまらくカワイイ。
おっと、危ない危ない。
あまりのカワイイさに我を忘れるところだった。
「ゴメン、何でもなかった! 気のせいだったよ」
「よかった、ビックリしたヨ。えっト……」
ん?
そっか、自己紹介してなかったよね。
「私は明峰空、あっちで泣いてる子がチコタンだよ」
「ボクはミィシャン、よろしくニャ」
ミィシャン、名前までカワイイんだね。
カワイイの総合力が凄すぎるんじゃないかな。
「変わった名前だナ、ソーラって呼んだらいいかナ?」
「うん、ホントは空だけど、まあソーラでいいよ」
やっぱり宇宙的には空って発音しにくいのかな?
チコタンも私のことをソーラって呼ぶよね、もう慣れてきちゃってるけど。
「服が乾くまで少し時間がかかるから、その間ソーラ達のことを聞かせてヨ」
うわぉっ! ミイシャン!!
しっぽがチロチロ動いてるよっ、その動きは反則でしょ!
「ソーラ達って宇宙からきたんだよネ?」
あのしっぽ触りたい! モフモフしたい!
「宇宙船も無しにどうやって降りてきたニャ?」
右に……あっ、今度は左に! ダメだ、目が離せない。
「ソーラ! 聞いてるノ?」
「うん、聞いてる……しっぽがカワイイっていう話だよね……」
「しっポ? 何を言って……ソーラ、目が怖いヨ?」
「大丈夫、怖くないから……ちょっとだけだから……」
「ソーラ怖イ! こっちに来るニャッ」
あぁっ、待って!
私のカワイイしっぽちゃん、逃げないで!!
追いかけると猫は逃げるっていうけど、ホントなんだね。
カワイイの総合力、というパワーワード。




