27.商人ギルドへいきましょう。
次の日は朝ごはんを食べて直ぐに外に出た。いいお天気。
こっちにも日焼け止めとかあるのかな?日本にいた時は日に当たると赤くヒリヒリになって大変だったから、天気の良い日には日焼け止めを塗る様にしていた。曇りの方が焼けちゃうって言うけど、私の場合焼けることよりも痛くなることが嫌で日焼け止めを使っていた。
空を見上げて目を窄めた。
こっちの世界もこれだけいいお天気だと紫外線すごいのかな?
“「行かないのか?」”
“「ごめん、行こう!」”
凪と並んで歩いた。
活気があっていい街だと思う。首都なだけはある。
暫く歩いていると、今日の1番の目的である商人ギルドが見えてきた。正直たどりつけるか不安だったけど、凪が道をしっかり覚えていた様で助かった。
毎度ながら思う。1人で頑張ります!って粋がってたわりに、凪がいないと私ってダメダメだなって……。
“「凪、ありがとう」”
“「なんだいきなり」”
“「助けられてばっかりだなって思って」”
“「美桜の側にいる意味があるのなら、俺としても嬉しき事だ」”
“「抱きしめてもいいですか?」”
“「絶対にやめてくれ」”
チラッと呆れ顔を向けられた。そんな顔をされても凪の男前度は下がらない。
朝からキュンとしたわ。
商人ギルドにたどり着き、中へ入った。朝だしあまり人は居ないだろうと思ってたけど、そこそこ賑わっている。
どの窓口に行けばいいのか分からなかったから、取り敢えず空いている窓口に向かった。
「すみません」
「はい」
「登録をしたいんですけど、受付はこちらで大丈夫ですか?」
「はい、こちらでご登録頂けます」
水晶を出された。その時お姉さんの腕に薄らと模様の様なものが見えた。このお姉さん人間かと思ったけど、今の模様ってもしかして蛇?かな?
「こちらの水晶に手を置いていただけますか?」
「あの、この水晶で何を見るんですか?」
鑑定は気軽にできることじゃないって教えてもらったとはいえ、確認をしておくに越したことはないよね。
「こちらでは犯罪歴や指名手配になっていないかなどを確認させて頂きます」
「入国する時にやったやつですよね?」
「そちらでも調べはありますが、入国されてからの事、元々ここに住んでる方の事は分かりませんので、念の為確認をさせて頂いております」
なるほど〜。確かにそうだよね。
水晶に手を当てると、真っ白くポワーっと光った。
「問題ありませんでしたので、こちらにお名前をご記入ください」
銀色のカードを出され、羽のついたペンを渡された。カードに名前を書こうとして考えが過ぎる。
「フルネームですか?」
「ふる、ねーむ?」
「あー……書くのは本名ですか?」
「失礼いたしました。 お取引の際に使用するお名前ですので、好きなお名前で結構です」
そりゃそうだよね。本名カードに載せててもしそれを見た人に操られでもしたら大変だもんね。
私はカードに冒険者ギルドの時と同じく【ミオ】と記入した。するとカード上で文字の書式が変わり、右端に【ミオ】と記載された。
「お店を開かれる場合の登録料が20000ルピ、売買目的の場合は登録料が2000ルピ必要となりますが、どちらでご登録されますか?」
「売買目的の登録でお願いします」
「お店を開かれる際は改めて20000ルピ必要となりますので、ご了承下さい」
「分かりました」
2000ルピ渡すと、お姉さんがカードにスタンプを押した。するとカードに黒いラインが一本入った。
これが魔法なのか魔術なのか、よく分からないけどすごい。
「売る際にも購入する際にもこちらのカードのご提示をお願いいたします」
「分かりました」
「魔物を売り買いする際にはあちらを、薬草や薬の売り買いをする際にはあちらの窓口をご利用ください」
お姉さんが案内してくれた右奥には【魔物】と表記された窓口、左奥には【薬草・薬】と表記された窓口があった。
「購入される時には現金でもこちらのカードでも大丈夫ですが、売られた際のお金に関しては現金ではなくカードに振り込みさせて頂きます。 現金のお引き出し、お預けは二階にて承っております」
「分かりました」
このカードも銀行口座と同じような働きをするってことね。
「カードを紛失、破損した際には二階の窓口をご利用ください。 他に気になる事はございませんか?」
「あー……多分大丈夫だと思います」
「もしご不明な点などございましたら、いつでもお越し下さい」
「ありがとうございます」
カードは財布にしまい、マジックバッグの中にちゃんと入れた。
思ってたよりもすんなり登録できてほっとした。待ち時間とかなくてよかった。スマホとかないから時間の潰し方が分からない。本とか買っておくべきかもしれない。




