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7日目

____鳥のさえずりに目を覚ます。

ちょっと遅く起きてしまったが仕方が無い。昨日が余りにもハードだったのである。

それに今日はそこまで動く予定も無いので安心だ。

なんせ今日は、昨日作った板材がツルツル、いや最早トゥルトゥルになるまで磨き上げるという作業をするのだから。

俺は伸びをするとまだ余裕のある鮫鑢のストックを何個か取り出して板材の所へ。

そして少しずつ丁寧にひたすら磨き続けるのだった。

そんな気の遠くなるような作業を

起きてから大体8時間も飲まず食わずで続けるとようやく終わりが見えてきた。

しかし、

まだこれは板として完璧ではないのだ。

仕上げに塗料を塗らなければならない。

大体あと3時間くらいは視界は確保できるのでそれをやろうと思う。

俺は板材の上にココナッツオイルを垂らすと、それを海岸で拾った書く必要もなさそうなボロ布で擦って塗り込んで行く。

結構すぐに乾くので、これは大体1時間程度2時間程度で仕上げることが出来た。


もうこのあいだまで立っていた木は、ザラザラの木材を経てから頬ずりしても痛くないようなしっとりサラサラな肌触りの床材になった。

感無量である。

成し遂げたぜ。

取り敢えず更によく乾かすために家の中に運んで壁に立てかけておく。

明日はいよいよ念願の床が出来る。

床が出来たら切望していた屋根だ。

今日はもう別の作業をする事にした。

それは何かと言うと、

実は昨日、木が2m程余ったのでその2mでポールを作ろうとしているのだ。

何に使うのかはお楽しみだが、大変重要なものだ。

俺は鮫鑢を手に取ってその棒状の木材の角を削り取っていく。

飽きたらお湯を沸かし、身体を干しておいた手拭いで拭いたら今日はもう寝る事にした。

木の実はおつまみ感覚で食べていく。


____そうして更に3時間、ポール製作をし続けた。

夜はすっかり更けて、軽く叩いたら割れそうな程ボロく、曇った窓から見える外は真っ暗だった。


俺はお湯を沸かし、手拭いを浸して絞った後に体を拭くと寝袋に入って眠りについた。

あれから一週間経つ訳だが、他の皆はどうなっただろうか。

しかし、そんなことを考えても自分こそ明日も分からぬ日々。

それは今は雑念でしかないので早々に考えるのを辞めて目を閉じた。

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