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5日目


____昨日とは打って変わって良い目覚めを迎えた5日目。

俺は朝から作業を始めようと決心して、

傍から見たら異様なドアを擦り続けるという作業をしていた。

黒魔術でも、別の儀式でもなく、単なる鑢がけの作業だ。

昨日手にいれた鮫肌を鮫鑢にしてひたすら磨き続けていたのだ。

バリバリだった表面も今では片面ツルッツルである。

それはもう卵のように。

卵のようにツルッツルなのだ。

ちなみに今は取り敢えず一息ついて達成感にうっとりしている。

完全にやばい人だ。通報ものだ。しかし、ここに通報する奴はいない。

なにせ無人島なのだから。

「さて、続きするか。続き。」



____この後俺は2時間ほど

スマホから音楽を流して鑢でもう片方の面を磨き続けた。

サンチャージャーがあって良かった。

本当にそう思う。

そして同時にこう思う。

そろそろ屋根欲しいなぁ…と。

て言うか床が欲しい。

まずは床かも知れない。

その為には木を沢山切らなければ…チェーンソー欲しい。

てなもんで先が思いやられる。

それはそうと実は俺朝から飲まず食わずなのだが、

一応食糧の備蓄はあるのでこのまま作業を続行しようと思う。

自分に厳しい俺って素敵。

そんなどうでもいい脳内茶番をしながらマイスウィートホームを出て良さげな木を探し始めたのだった。



勿論俺には大工の経験なんか無いので勘なのだが、何となく良さげな木に鉈で傷を付けて行く。

後で切り倒す目印にするのだ。

大体5本位だろうか。

あくまでも目測だがこの辺りの木は背が高いので15m程ある。

5×2で良さげな材木を作り、余りを多めにとって有効活用するつもりだ。

我ながら天才。アインシュタインも吃驚びっくりだろう。

アインシュタイン全く関係ないけども。

まあ、なんだかんだ木の選出時間がかかってしまったので今日は切り倒すだけになってしまいそうだ。

俺は足早に斧を持ってくると倒す方向を決めて切り倒し始めた。

斧を木に打ち付ける音だけが響く。

そして2時間後、全部切り倒してからマイスウィートホームに帰ったのだった。



日は既にか向き始めている。

今日は早めに寝て明日朝早くから作業をしようと決めた。たった今。

俺はドアを締めてから一息つくとリュックから昨日の残りの食糧を取り出すと残さず食べ、明日のスケジュールを決める。

我ながら無人島ライフに順応し始めたのは褒められるべきところだと思う。



____明日は床になる木材を製材した後にまた海岸に行きながら食料を採集することに決めて、少し早い眠りにつくのだった。

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