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五時限目:球体魔法陣+アンケート

球体魔法陣はその名の通り、球体の魔法陣である。

円形に切った紙に切り込みを入れ、差し込み、球状にした形である。

その円、一つ一つには魔法陣が描かれており、基本陣をベースに補助陣、供給陣(魔・贄)、維持陣など複数の陣が組み込まれて構成されている。

組み合わせに相性というものがあるため定められた組み合わせのみ発現する。

完成陣の一つだ。

完成陣といいつつ、それを定めているのは僕の頭の中の話しである。

今の所は僕くらいしかやっていないから、それくらいいいよね。


今日も今日とて緊張に耐え忍び授業に入る。


アンケート用紙は授業前に配る。

講義中にアンケートを書くやつはこの中にいないと信用しているからである。

いたとしても五、六項目に五段階評価をつけるだけ。備考欄なし。

二分とかからない訳で。

彼らが講義中にやらないタイプである。

そんな事は言わずもがな、疑いを容れる余地がないといった所である。

本当はやってもらっても別に構わないのだけれども。

今回は確実に無い事を確信していた。

ええ、その事に関しては正解でした。

この後、教務課にお手数掛けてしまったので菓子折りを持って行くことになるのですが、それは後ほど語りましょうか。


それでは授業に入りましょう。


アンケートと一緒に配布した球体陣の模型を使ってする講義です。

知育玩具にしか見えませんがれっきとした模型です。

ちなみに一週間ぐらいかけた力作でした。

彼女にも手伝ってもらい、休日返上くらいの力の入れようです。

決して講義をサボっていたとか、時間が有り余っていたとかではありません。

本当です。

睡眠時間も十分とり、――今、少しよろけましたが、数分遅くなった程度です。

会心の出来でした。

そんな傑作なものを使い授業を進める。


今回の球体は大きな陣二枚を十字に差し込み、他は一枚に平行な形、地球儀で例えると緯線みたいになっているものを用意しました。丸いものを薄切りにした感じで陣が並んでいます。

他の形として、上から見ると十字に×字が重なった形の様に子午線状の形も球体魔法陣として在ります。

二つの違いは基礎陣と副陣の相性のみです。

授業ですので両方を覚えていただく事になります。

しかし、副陣はどちらの形の場合もそれぞれ万能なものが存在するので、覚えやすい方を使ってくれていいです。

では陣を抜いて分解してみましょう。

今回の陣は最低枚数で構成されています。

基礎陣に刺さったそれぞれの陣は、生贄代用、魔力供給、維持、発動の四種類です。

生贄代用陣と魔力供給陣はそれぞれ生贄自体と魔力自体を召喚するもので、基礎陣と合わせれば魔法陣が理想状態で発動するものです。

維持陣は魔力の移動方向の分かりやすさを重視して簡易的に状態維持をする物にしました。複雑なものになれば理想状態となりノーリスクで発動できます。

最後に発動陣ですが、これはスイッチだと考えていただいていいです。

発動の催促をすると共に発動の停止をするものです。

重要な点は停止する事です。

一度発動したものを強制終了する事が出来ます。


実はこれは僕の発見したものだったりするのだ。

これにより安全性は格段に上がった。

ここだけの話だが、強制終了は副産物だった。

スイッチみたいにオンオフ出来たら便利とその程度に考えていたので、使ってみたらあら不思議、安全に強制終了出来るじゃありませんか。

実験を行った時の見届け人的な人がびっくりしていたので、世紀の発明だったみたいです。


残りは口頭でつらつらと言った。

それはもうスライドが流れないほどつらつらと。

本当につらつらかった。

ごめんなさい。

さっきまで偉そうに語っていましたが、本当は模型に時間をかけ過ぎてスライドを作る時間がありませんでした。

基礎陣と副陣合わせて一週間。

模型は授業前に彼女を呼んで組んでもらった位に時間ぎりぎりで完成した。

組み合わせはデータから睡眠中に自動で割り出してもらったので、睡眠時間は十分に取っています。

莫大な数があるので一つ調べるのに何時間もかかる。

作動実験は行っていないが発動させる訳じゃなし、よってやっていない。

時間がかかった理由はもう一つありまして。

緯線形態から子午線形態に変更できるのだ。

こんな下らない事やっているから時間がかかるので、でもやってみたかったので許してください。

そんな立体パズルをしている内に時間は過ぎて行った。


これから配るのは、補講でおこなうプリントです。

次回持ってくるのを忘れないでください。

アンケートは後で教務課に提出してください。



アンケートですか?

そりゃもうビッチリと書いてありました。裏面に。

書く所が無いから書かないというのが普通の傾向だが、まあ予想外だよね。

一人が書いている所を見れば自分が書く。

意味は違うが、ネズミ算式、ゴキブリ並みの増殖といった言葉が思い浮かんでいたのはなぜでしょうね。

対抗心はなぜか生まれてしまうもので、物事は過剰になり、書ききれない部分はホチキスで留めている人もいたのです。

知り得たきっかけは教務課のメールにて。

全部打ち込んであったのでお手数掛けたようです。

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