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アクティブアフタースクールレコード  作者: プリンシプル
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第二話

前回のと一緒にしてしまおうと思って書いていましたが、話の繋ぎ目が難しいので分割してしまいました。やっと少しは長めの文を書けましたが、果たしてこのつたない文章で自分の思い描いた情景を伝わるのか心配です。あと主人公の一人称が変わっているのは間違いではなく、この人の性格というかその時のテンションというか、主人公が変な子故なのです。これ以降は変わりませんのでご安心ください(?)

 ――放課後


「定例クラブ部長会議」が行われる生徒会室へと一足早く向かう、出席者が集まる前にやっておくことがあるからだ。


 誰もいない生徒会室には既に各部長らが座るテーブルと椅子が用意されている。テーブルの上にはクラブ名の入ったネームプレートが置かれている、通常はこのプレートの場所がそのクラブの座席となっている。


 我がクラブはいつも一番端の席が確保さてれいる、日頃の行いのおかげ(・ ・ ・)で生徒会から嫌われているという証拠だ、普段ならこのままでいいが今日は目的がある為、勝手ながら席を移動させてもらう。


 生徒会と向かい合う真正面に! 後で移動されられないように最初から居座ってしまう、会議が始まるまで。


 会議開始まで後10分程となると人が集まり始め、生徒会のメンバーもやって来た、俺がなに食わぬ顔で座っている場所の異変に真っ先に気づいた生徒会副会長 立花真弓がこちらを睨んでいるようだが無視を決め込む。


 内心穏やかではない副会長の号令の下「定例クラブ部長会議」が始まった。


 各クラブの報告が行われ、いつも通りこれといった出来事はなく過ぎていき最後の質疑応答となった。


 「最後に何か質問等ありますでしょうか?」少しの間をもち、特になしの皆の意思を汲み取り


 「それでは、」会議を締めようとした立花真弓の目の前で、静かに手が挙げられている。


 生徒会の真正面に座っているのだ、俺が見えなかったなんてことは言えないし、言わせない。


 立花真弓の表情が曇る、またこの人か・・とでも思っているのだろう。


 「なんでしょうか? 推理小説研究会、部長さん」

ため息混じりで不機嫌そのものなのは、立花真弓の顔が見えない人でもわかるほどだ。


 「現在第2校舎の裏手で建設中の用具倉庫、その2階スペースの使い道がまだ決まっていないと聞いたのですが?」


 「ええ、まだ何も決まっていませんが......」


副会長が訝しげに返答した。


 「では、そのスペース推理小説研究会が部室として使わせていただきます」


!!!


 突然の宣言に少しの戸惑いの後、その言葉の意味を理解すると教室内の全員が騒ぎ出し、立花真弓は当然怒り出している。


 「なに勝手なことを言ってるんですか!!」怒り顔に対してこちらは最大限の爽やかな笑顔で答える。


 「勿論無条件で貰おうなんて虫がいいことは言いません、そこで我々推理小説研究会とあの場所を必要とする全員とであの場所を賭けて勝負をする。」


 「どうでしょう皆さん、ご賛同いただけるなら拍手でお答えいただけますか?」


 教室内の出席者達を見回し同意を求めると、ざわめきの一つ一つが賛意となり、大きな拍手となった。


 マイノリティー(少数派)よりマジョリティー(多数派)


 デモグラシー(民主主義)精神の高い日本で権力者を倒したいなら、民衆を味方につけるのが1番効果の高い戦略だ!


 さぁ、どうする?生徒会?いや、立花真弓!!!


この状況が楽しくて堪らないが表情は変えない、あくまで冷静を装う。


 「校内施設の使用の有無を生徒会の独断で決めることはできません!学校側に一度申請をしてそれからもう一度協議を――」


 鳴り止まぬ拍手の中、大声で訴える立花真弓の最後の反撃もあっさり返してやる。


 「問題ありません、学園長には既に許可を取ってありますので」激昂していた立花真弓がとうとう口をつぐみ俯いてしまった。


 しまった、少しやりすぎたか? ここで泣き出すと話が流れてしまう可能性が......


 そこに先程まで苦笑いを浮かべるだけだった生徒会長が立ち上がり、副会長のフォローに入った。

 「立花さん、少し落ち着いて」ナイスフォロー&俺へのナイスアシストだ! 浩平!! などと勝手に心の中でガッツポーズをした。


 生徒会長は喧騒の拍手より高い音で手を打ち鳴らし、その場を静めた。


 「皆、話をまとめさせてもらっていいかな?」生徒会長は皆が落ち着いたことを確認すると話し始めた。


 「その勝負だけど、文化祭のプログラムの1つとして行うことはできませんか?」


「文化祭でなら準備期間も十分取れますので、問題ないです。」


 「分かりました、それでは後ほど企画の詳細を紙面にして生徒会に提出していください。そこでもう一度話を詰めていく、ということで」


生徒会長はうまく話を収集させ軽く一礼をした。


 「それじゃ、立花さん締めてもらえるかな」


 立花真弓の目はまだ少し充血していたが、生徒会長のおかげで落ち着きを取り戻したようだった。


「それでは、これにて定例クラブ部長会議を終了とさせていただきます。」


 波乱の会議が終了した。

 

 俺の勝ちだ、早くこの喜びを部員の皆に伝えるべく席を立とうとした時、生徒会長が声をかけてきた。


「立花さんは年下で女の子なんだよ、もう少し抑えられなかった?」


「立花はもっと強い子だと思ってたから焦ったよ、フォロー助かったぜ」


今にも泣き出しそうな女の子を放ってなんておけないよ。


 生徒会長が優しい性格だということがよくわかる素敵なお言葉だ


「ところで、なんで1人?」会議は通常、部長、副部長の2人で参加するのだが今日の俺は1人で来ている。


 それは、「敵は1人でも少ないほうがいいに決まってるからだろう!」


確かに、と二人は同じ顔を思い浮かべると顔を見合わせて笑いあった。


チラホラ名前が出始めましたが、いまだ説明は無しなのは主人公が説明をしてくれるような人ではないという考えのもと進めています、すいません次でやっと人物紹介とかしてきますで。。

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