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初対面♪

この作品を読んでくださる皆様へ。


第2話です★大変長らくお待たせいたしました(汗

って!誰も待ってませんよね・・・(笑


初めて書かせていただいた小説ですので、多少意味不明なところや誤字などもあるかと思います。温かい目で読んでやってください←

誤字につきましてはコメント等で教えてくださると嬉しいです。


ご感想・ご意見もお待ちしております。


それでは、行ってらっしゃいませ!!!

美音said


ピーンポーン

「あいよー!あがってぇ!」

つっ、ついにこの時が来てしまった・・・!!

私は自分でもなぜか分からないがひどく焦っていた。

亡くなってしまった海斗くんが楽しみにしていたという『卒業LIVE』のためにベースとしてバンドに加入して欲しいとお兄ちゃんに言われた矢先、

「んじゃぁ、今週末メンバーの2人が家に来っから!」

とだけ言われ、ルンルンと鼻歌を歌いながら部屋に戻っていった我が兄の背中を見ながら私はふと思った。

今週末・・・。今日は金曜日・・・。んぁ??ん?え゛~~~~!!!明日?!明日じゃん?!

と・・・。

なぜ私がこんなにも焦るのか、それは実に簡単なことである。

360°部屋を見渡せば、脱ぎ散らかされたお兄ちゃんの服、くずかごに入りきらずあたりに散乱しているゴミ、ジュースをこぼしたが軽く処理しただけのカーペット、などなどとにかくひどいありさまだ。

自分の家ながら・・・。汚いものだ・・・。

そう思いながらハァーとため息をつく。

なぜ、私たちの家がこんなありさまなのか。それは両親にある。

私たちの両親は旅行がすごく好きで常に私たちを家に置いて世界各国を飛び回っている。

だけど、なんと言っても私たちもまだ中学生。両親なりに心配なところもあったからなのか面倒は父の両親である祖父と祖母がしてくれている。と言っても、同居しているわけではなく、隣の家に住んでいる。つまり私とお兄ちゃんは2人暮らし同然なのだ。だからと言ってドラム一筋のお兄ちゃんが家事をしてくれるわけもなく、家事の大半は私が1人でこなしていた。

とりあえず明日だということに気がついた私は部屋を徹底的に掃除することにした。


★☆★☆★☆★☆★☆


「それじゃぁ、美音。紹介するな!こっちの背の高い方がヴォーカルギターの泉龍也だ。」

そしてやって来てしまった今日という日。

なんとか家中の掃除を昨日の内に済ませ一安心。

に、しても・・・

すごく背ぇ高い・・・!それに、すごく整った顔してるなぁ。だけどなんだか少し怖い・・・かも?

「よろしく。」

「はっ、はい・・・。」

やっぱり、ちょっと怖い人なのかも・・・。

「でもって、こっちのちっこいのがギターの鳴海嵐。」

「君が美音ちゃんか!!って!ちっこいは余計だっつぅーの!!てか美音ちゃん★思ってたよりもずぅ~っとかわいいじゃん♪奏の妹だって聞いてたから正直全然期待してなかったんだけど、予想外!!!」

「オレの妹だから期待してなかったってどーゆーことだよ!」

そう言ってお兄ちゃんは鳴海先輩にチョップを決め込んだ。

「痛いって!冗談だよ。真に受けないでくださるぅ~?」

「ムカツク・・・。」

「とにかくよろしくね★美音チャン!」

よくしゃべる人だな・・・。まぁ、悪い人ではなさそうだけど。

「よっ、よろしくです。」

軽く会釈する。

「それじゃぁ、紹介も済んだところでさっそく美音に1曲目弾いてもらおうか。」

お兄ちゃんがそういったのに対してすかさず

「ちょぉーっと待ったぁ!!!まだ美音ちゃんのこと紹介してもらってねぇーぞ!」

と、鳴海先輩。

「あの・・・、鳴海先輩。私の話聞いても何も面白くないかと・・・。」

「鳴海先輩なんてそんな堅苦しい呼び方しなくていいよ!これから2ヶ月間一緒に頑張ってくメンバーなんだしフツーに嵐って呼んでくれていいよ!なっ、龍也!」

「そうだな。オレのこともフツーに龍也って呼んでくれていいから。呼びづらかったら‘’くん付け‘’でもいいしっ。」

そう言って2人は笑顔を見せてくれた。鳴海先輩の笑顔はなんとなくイメージ通りだったけど、そっか。泉先輩もこんな風に素敵に笑うんだ。なんか私外見だけにとらわれすぎてたのかもしれないな。

「あっ、えっと・・・じゃぁ、嵐くんと龍也くんで。」

「ん。じゃぁ改めてよろしくな。美音ちゃん!!」

そう言って差し出してくれた龍也くんの手はすごく、温かかった。


★☆★☆★☆★☆★☆


「てゆーか何気さ、オレらって奏の家来んの初めてじゃねぇ?」

嵐くんがポツリとつぶやいた。

「確かにそうだな。合わせするときってだいたい隣町のスタジオだったしな。」

お兄ちゃんがそれに続いてそう言った。

確かにそうだ。今までお兄ちゃんがバンドのメンバー(海斗くんを除いて)を家に連れてきたことは1度もなかった。

「まぁ、でもすごく片付いてるしきれいだな。」

りゅっ、龍也くん!!あなたはなんて素晴らしいことを言って下さるのでしょう!!!あぁ~・・・昨日一生懸命掃除してよかったぁ!!

「そうか?コレ昨日美音があわて『あぁ~~!!お兄ちゃんお飲み物だしてなかったね!すみません、先輩方。気がきかなくて。』」

危ない、危ない。まったくお兄ちゃんは!せっかくの私の苦労を台無しにするつもりだったの?!ったく、もぉ~!

心の中でそう思いながらキッチンへ向う。背後では、ごめんね美音ちゃんっ!と2人の申し訳なさそうな声がしていた。

キッチンで紅茶を人数分淹れ、リビングへ向う。

「すみません。紅茶でよろしかったですか?」

「あぁ、ありがとう。いただきます。」

龍也くんはすごく礼儀正しい人なんだな・・・。

「召し上がれ。あっ、お砂糖とミルクはお好きに淹れてください。」

「オレ砂糖とミルクも淹れよぉーっと!」

「あっ、おいコラ嵐!お前砂糖入れすぎ!」

「いいじゃぁーん!減るもんじゃないしぃ!」

「減るよ!減るんだよ!我が家の砂糖が!!」

嵐くんとお兄ちゃんのやりとりは面白い。フフフっと笑って2人を見ていると急に龍也くんが

「美音ちゃん、ごめんね。急にこんな無茶なお願いしちゃって。2ヶ月で7曲も覚えるの大変でしょ?ホント、ごめんね。」

「そんな、謝らないで下さい。私がやりたいからやるって言ったことなんですから!それに7曲なんてそんな・・・かん・・・た・・・。えっ?!7曲?!」

「あれ?奏から聞いてない?7曲。美音ちゃんがもともと弾けてた3曲とその他7曲。」

うそっ?!き、聞いてないよぉー(泣

「ちょっとお兄ちゃん!!どういうこと?!私、聞いてないんだけど!!!」

「あ、悪い言うの忘れてたっ!てへぺろ★」

「て、てへぺろじゃなぁーーーーーいっ!」

というわけでココからバンドスコアと私の睨み合いの2ヶ月間が始まったのでありました。


★☆つづく★☆

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