↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

「さよなら!」

作者: 桜咲く…
掲載日:2026/10/01

【連載からの転載】


『おやすみ泣き声、さよなら歌姫/クリープハイプ』を見て。



──最後の言葉は

「さよなら」だった。


玄関前、最後の荷物を手渡す。

何か言おうと顔を上げるが、声が出ない。

さよなら?

元気で?

それとも「行かないでくれ…」

向かい合ったまま、なんて言ったらいいのか分からなかった。


「さよなら!」


一瞬、目の前が暗くなった。

嘘だと思いたかった現実。

言葉に出すと、認めるようで出せなかった言葉。


それを彼女から聞いた。

それも、めちゃくちゃバカ明るい笑顔。

そんなに嬉しいのか。

それ程に別れたいのか…。

悲しみを少しの黒い心が包み込む。

やっと、声が出せそうだ。


満面の笑顔──。


なら、こっちだって笑うしかないやん。


「…さよなら」

うまく笑えたかなんてわからん。

たぶんくしゃくしゃの笑顔だったと思う。

ただ、負けるもんかと、声を振り絞った。



去っていく後ろ姿を眺める。

あの角を曲がるまで、後ろ姿が見えなくなるまで…。



──年後。

そういやあいつ、嘘つく時は決まってバカ明るい笑顔だった。

あぁ…俺はあいつの泣き声に気付けなかった。

気付けなかった─。



『おやすみ泣き声、さよなら歌姫/クリープハイプ』



嬉しいのか悲しいのかは、自分の心の在り方次第。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。