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ゴミ収集車は発進した。
ロボットのCMが流れている。
TVを消す。買い物バックを持った。
会計を済ませる。
商店街。
福引きをやっていた。
通り過ぎてから、
「そういえば、あったな」
と、温水は福引き券を取り出した。
「すいませーん、お願いします」
「残念賞はポケットティッシュ、五等は商店街商品券、四等北海道の幸、三等テレビ、二等豪華客船クルージング、一等ははなんとお、最新型のお手伝いロボットです!」
ガラガラを回した。
「まだ、みんなポケットティッシュなんですけどね、あはは」
係員のそんな言葉を聞いているとコロンと金の玉が出てきた。
「これも残念賞かな」
温水がつぶやく。
係員は玉を見て、温水と一緒に賞の対応表を一緒に確認していった。
鐘の音が鳴った。
家のリビング。
「いただきまあす」
温水はカップラーメンを食べる。
ロボットのCMが流れていた。最新型は人間と変わらない動きをしている、人間以上と言ってもいい。顔は無い。顔の部分はのっぺらぼうだ。顔をつけると不気味になるから基本的につけないらしい。
「一等かあ、これみたいなのがくるのかなあ」
食べ終わったカップラーメンの容器がゴミ置き場の横に積まれた。一つある。