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に座る。

 ロボット「今日はどうされました?」。

「仕事を探してて……」

「どんな仕事ですか?」

「これといって決めてないけど、今まではずっと清掃の仕事をしてました」

「温水さん、残念ですが清掃の求人は現在募集されていません」

 温水はロボットを見つめた。

 ロボットは見つめ返してきた。

「じゃあ、僕ができそうなもので」

「検索してみましたが、該当する求人はありませんでした」

 温水はロボットを見つめる。席を立って壁にある張り紙を眺めた。張られている求人票には免許などが必要なものばかりが並んでいる。

 指をそわせて要項を見る。

「えーと、東大卒業資格……。社長候補……」

 ハローワークを出てすぐ、温水はため息をついた。

 ハローワークから出てくる人とすれ違う、温水と同じようにため息をついていた。

 帰り道、温水とすれ違うロボット達。

 温水はスーパーで弁当を買う。

 家のテレビを見ながら弁当を食べる。

 早朝。ゴミ出しをしようとすると、ゴミ収集車が道路を曲がって見えなくなるところだった。ゴミをもう回収してしまったのである。

「待ってー!」

 追いかけたが追いつけそうになかった。途中で立ち止まり、温水は肩を落とした。とぼとぼと家の方に戻っていった。     

 家に戻り、ゴミを元の置き場所に置いて、ソファに座って上を見る。

「散歩しよ、モモちゃーん」

 玄関にあるリードを握る。

「あ、清恵が連れてったんだ」

 手に持ったリードを見てから元の場所に戻す。そのまま玄関を出る。


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