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第1話 追放

「──あなたは世界にとって、危険です。」


「……」


白い光がすべてを飲み込んだ。


……


空。

土。。

風。。。


ノアは、ゆっくりと息を吐き、

静かに一歩を踏み出した。


外套が、乾いた風に揺れる。


手のひらには、小さなキューブ。

かすかに、呼吸するように光っていた。


地平線の向こうに、砂煙が立つ。


建物群が、かすかに見えた。


ノアは、迷いなくそちらへ歩く。


一歩ごとに、砂がさらさらと流れる。


遠ざかる背に、誰も声をかける者はいない。

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