一秒という永遠~見えない底~
四月の後半初期、枝の先に残る数枚の桜の花びらを視界の端に捕らえながら、透明な水が静かに流れる川を眺めている。
見上げると、水滴を乗せている鮮やかな緑色の葉が、真っ青な空を覆い隠すようにあった。
昨日の泥に染まり、水位の上がっていた状態が嘘のような川に影を落とす。
その影は、綺麗な木漏れ日を描いていた。
だが、その透明な水の下には、人間が捨てたごみや、どこからか流れてきた泥が、下に埋まっているコンクリートが見えないくらいに積み重なっている。
一度、静かに目を閉じて、深呼吸。
聞こえてくるのは、水滴が重力に従い、地面に向かって落ちてゆく音。
初夏なのか、春なのか分からないこの季節の、雨水を含む風の匂い。
遠くで聞こえる、子供たちの高い声。
この瞬間が、一番好き。
今の一秒も、私の人生の、一ページ
散歩の途中に思いついたポエム。
一応作り話なんだよなぁ……。前日雨とか降ってないし。あ、暇だったからふりがな沢山付けました。
そのおかげで空白、改稿含むで864文字。
空白、改稿含まないで340文字だよ?
連載作品の方にも載せてる。本編と関係ないけど……もしかしたらこの先物語の誰かが言うかも…。
短編として作ったんじゃなくて、連載作品載せる予定で作ったのを「これ短編でも行ける?」って思ってやったんだ♪