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燃えよ号外

作者: みぶ真也

「号外出ました!」一日の撮影を終えて控え室で着替えていると、ADの小宮くんが飛び込んで来た。

「みぶさん、東条さん、山下さん、市川さん、衣装に着替えて4スタジオに来てください!」

帰れると思ったのにがっかりだ。忍者の衣装に戻って4スタに駆けつける。この業界で号外というのは当日配られる追加台本のことで、号外が出ると当然追加撮影が行われることになる。

4スタジオに入ると、スタッフと共にカンフー衣を着た精悍な男性が待っていた。「ルイス・リーさんです」ADが初顔合わせのキャストとして紹介し、全員が拍手する。日本人ではないのだろうか。

ルイスさんは足を上げたり、ストレッチをして体をほぐしている。号外は、アクション・シーンや殺陣の場面なのかも知れない。

「号外です」小宮くんがA4の紙を配る。セリフの追加はほとんどなくて、アクションの解説だけなのだが…「小宮くん、本当にこれでいいのか?」「はあ、そう聞いてます」「でも、これだと…」他の3人の忍者役者も怪訝な顔をしている。我々主要キャストがこのシーンで全員死ぬことになっているのだ。   つづく


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