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光と闇の狭間であいつは笑う  作者: 紅・ロエム
4/5

姉妹と他人行儀

こんにちは。

ロエムです。

―――初の討伐クエスト、森のスライム駆除は苦戦しつつも上手くいった。 ある一つの事件を除いて…。

「――ヌルヌルする…」

「不器用がもたらした弊害ね」

 不器用すぎた結果、イエラの攻撃は全く当たらず、そのままスライムに顔を丸ごと捕食されたのだ。

 小さなスライムでも顔から喰われたら窒息もありえる。

 顔に張り付いたスライムの体はヌルヌルとしていて、剥がすのは難しく殺すしかない。 だがモンスターは殺してから数秒後に姿を消すため、消えるまでの時間は苦しみながら待つしかなかったのだ。

 イエラは危うく窒息死しかけ、顔はヌメヌメ状態なのだった。

「お風呂に行きたい…」

 表情が変わらない状態でイエラの目に涙が溜まる。




「――報酬確認終わりました〜!」

 嬉しそうな笑みを浮かべながら報酬を握りしめたリーファはこちらへ走ってくる。

「報酬は三人で山分けでいいですか?」

「あ、はい」

 そう返事をするとリーファは少し不満そうに目を細くしてこちらをジッと見てくる。

「…ど、どうしました?」

 戸惑いながらそう聞いてみる。 すると、リーファはなぜか深くため息を吐いた。そして、顔を近付けてくる。

「…無理にとは言わないけどね。 その他人行儀な感じは直した方がいいかもです」

 そう言ってイエラの方にへと視線をチラッと向けた。続いて湊もイエラの方にへと視線を移した。

「……!?」

「ね?」

 イエラは湊の方を不機嫌そうに見つめながら水をちびちびと飲んでいる。

「あ、あれはどうゆう…」

「私達はもうクエストを共に行った仲ですよ?」

 そんなことを言い放ってリーファはどこかに立ち去ってしまった。

「他人行儀…」

 少し考えてみるか。




「――着きました!!」

「おぉ…」

 イエラの表情は変わらずとも内心はとても楽しんでいるようだ。その証拠に手をパチパチと叩いて楽しさを表現していた。

「今回のクエストは宝探しですよ! 一獲千金も夢じゃないんですよ!?」

 リーファは鼻息を荒くして距離を詰めてくる。

(宝探し…好きなのかな…)

 双子の姉妹は明るい色のヘルメットを装備して、つるはしと松明を手に持ち、探検に行く気満々の姿だった。

「宝探しは命懸けです。 心して挑みますよ!!」

「おぉー」

 そう言って二人はダンジョンの階段を降りていった。

(あんなに浮かれてて大丈夫なのか?)

 湊は不安でしかなかった。

 攻撃の当たらない前衛職に火力がもちろん持ち合わせていない聖職者プリースト

 生きて帰れるのだろうか。

読んでくださりありがとうございます!

これからも頑張っていきます!!

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