第1回「プロローグ」
……この「アリラリーテ王国」に来てから何日がたっただろうか。
金もないし、戦う術もない。
「マジでどうすりゃいいんだよ…」
なんか知らんけどいきなり異世界に召喚させられて?
神様に「神だけど魔剣あげるからちょっと魔王倒してきて」
なんて言われて?
「……」
知らねえええぇぇえええええよ!!!!
は!?魔剣やるから魔王倒してこいだ??
無理に決まってんだろ!?
そもそもの話なぁ…
「魔王に魔剣は効かねえよ!」
でも魔物には効くからまだいいだろって思うじゃん?
青い蜂みたいな見た目してる「ブルービー」とかいうのと戦ってたら問題の魔王さん来ちゃったんだよね!
そしたら「ちょっとそれ返してくれません?」とか言われて回収されたよ!?エンカウントするの早くない!?
まぁ何やかんやで金もないし、武器もないってことで…
「いつまでこうしてればいいんだ…」
何かしなきゃ始まらないよな…
そうとなったら行動だ!
となるとまず金が必要だな…
……金借りるしかなくね?
ということで…
「今日はどんな御用ですか?」
ギルドに来てみたわけだ。
「あの、申し訳ないんですがお金をお借りしたいのですが…」
「1500リアまでだったらお貸しできますよ」
「お願いします!」
「では、お名前を教えてください」
「タークです」
いつもゲームで使っていた名前だ。
本名の倉木のく、敬人のた、からとってタークと言う安直な名前だ。
「1ヶ月後までには完済するようにしてください」
「分かりました!ありがとうございます!」
これで金銭面は解決だな…
次は武器を買わないと行けない。
大通りの武具店に行ってみよう。
ソル武具店…ここがいいか…
ガチャ…
「いらっしゃい!武器かい?防具かい?」
「あ、武器を探していまして…できるだけ安いのがいいんですが…」
「んーならこれなんかどうだ?」
片手用直剣ってやつか?少し短めで洞窟とかでも使いやすそうだ。
「いくらです?」
「600リアだ」
「もう少し安くなりませんか?」
「いくらだ?」
指を5本立てる。
「550でどうだ」
「それでお願いします。」
「まいど、これからもよろしくたのむぞ。」
よし、武器も買ったし感覚を確かめておきたいな…
ギルドに戻って金になりそうな相手を聞いてみるか。
「あら、今度はどうなさいましたか?」
「お金になるような魔物っていますか?」
「お金にですか…」
「でしたらこちらなんていかがでしょう?」
ファングドーラ…で合っているのだろうか。
「この魔物は攻撃が単調で狩りやすく、上質な皮が取れるので高価ですよ!」
「ありがとうございます!早速狩りに行ってきます!」
「お気をつけて!」
さて、スリーポーション(回復、解毒、マナポーション)をひとつずつ揃えたらすぐに狩りに行こう。
当面の目標は借金返済か…
「…」
でも、冒険らしくなってきた!
初めての投稿です!
気まぐれで書くので投稿間隔がかなり空いてしまうかもしれませんが、許してください!
(何でもはしないからね)
略称思いつかなかったから適当に呼んでね