終戦記念日(200文字小説)
またこの日がやって来た。
そろそろあいつらが騒ぎだす頃か…。
そう思った途端に部屋の電気が消えた。真昼間だというのに異様な空気が立ち込める。
「今年も世話になるよ」
「どうぞ、ご勝手に」
昭和20年、ラジオから流れる天皇陛下の言葉を聞きながら無念の涙を流した若者たちが居た。
彼らはその時の無念を忘れない様に毎年ここに集る約束をした。それは彼らが死んでからも続いている。
この古びたアパートは昔、陸軍の兵舎だった。
またこの日がやって来た。
そろそろあいつらが騒ぎだす頃か…。
そう思った途端に部屋の電気が消えた。真昼間だというのに異様な空気が立ち込める。
「今年も世話になるよ」
「どうぞ、ご勝手に」
昭和20年、ラジオから流れる天皇陛下の言葉を聞きながら無念の涙を流した若者たちが居た。
彼らはその時の無念を忘れない様に毎年ここに集る約束をした。それは彼らが死んでからも続いている。
この古びたアパートは昔、陸軍の兵舎だった。
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