06「ゴブリン村で一休み」
しばらく休んでたけどーーー………………復活!
高校受験合格です! 市内の偏差値高めの高校に受かりました!
やったね! ですので、またちょくちょく執筆します。
ちなみに前半は休む前に書いたものだから、文がおかしくなっているかもしれません。気づいたら教えてくださるとありがたいです。
「おぉ! 店だッ!」
俺、ディーウェンはゴブリンの村に来ていた。今は村の中を戦士ゴブリンに案内してもらっている。入って大きな目についたのは藁の上に果実が並べられている店。何かの金属板と果実を交換していることから、この世界にもお金の概念があることが伺える。
「はい! プピラの実だよ。今日中に食べてね。」
そう言って店員のゴブリンは青年のゴブリンに果実を売っていた。店をしているのは小太りなゴブリンのおばちゃんだった。俺も買おうかな…金が無いので買えなかった…。
「ここがディーウェン殿に自由にしてもらっていい家です。」
気づけば、ゴブリン村の奥の方に来ており、大きな藁の家がドーンと建っていた。…店に気を取られて大して気にしてなかったけど、この村の家全部藁なんだな…。
家の中を覗いてみると…。見事に何もない。藁の家の中に藁が敷かれているだけである。文明の低さを感じてしまった…。
「では私はこれで。今夜の夕食は村の女たちに腕によりをかけて作らせますので、楽しみにしていてください。では。」
はァー…。村の女たちねぇ。ゴブリンだから大して喜べないなァ。
−そして夜−
「ディーウェン殿。ご夕食ができました。村長宅まで起こしください。」
できたみたい。さてさて。食事のレベルはどんなものかな。
…。
「ディーウェン殿。よくいらしてくださった。どうですかな。この料理は?」
族長…。この料理のコメントしないといけないの??
「ナントイウカ…スゴク、ヤセイテキデスネ」
そう。ゴブリン村のご馳走メニューは…肉の丸焼き、山菜盛り(生)湧き水。ただそれだけである。
…料理?ナニソレ?
「ソッ…ソレではイタダキマスね…。」
一口口に入れた肉は塩すらかかっておらず、日本の和牛のような霜降りも無く、ただただタンパクな野生の味。独特なケモノ臭さが俺の全身を包み込む。
山菜は青臭い香りが一気に口の中に広がる。まるで、体中を青汁で塗りたくったオッサンにテキサスクローバーホールドをされている感じである。
水はすごく水。めっちゃ水だ。
「お味は?」
うぅ…聞かないでくれぇぇえ!
「…」
「お気に召しませんかな?」
「………し、塩ってないの?」
「ははは…塩は、切らしていましてね…」
マジかぁ…。胡椒が無いのは覚悟していたが、塩が無いのはキツい。肉も良い肉なら食えるかもしれんけど、まっじー肉だしなぁ…。
ここで俺は話を切り替えることにした。フッ…デキる大人はこうやって紳士的に振る舞うものだぜッ! キラン
「昼間にお店を見たんですけど、ここにはお金があるんですね。」
何気なく、本当に何気なく話を切り替える。すると族長が口を開いた。
「ええ、この村は友好派ですからな。」
え?何だ? 友好派? もしかして重要なやつ?
「その友好派とは?」
「ああ、すいません。旅をしてらっしゃったのですな。わからないのも無理はない。ここの森にはいくつかのゴブリン村があります。その村々は人間に対する向き合い方の方針が三つに分類されています。人間と仲良くしたい方針の村は、友好派と言われ、我々は人間を理解するためにお金の概念を参考にして、利用しています。対して、人間を敵と見なしている村を敵対派と言われています。敵対派も二つに分類され、過激派と非過激派があります。名前の通り、過激派は過激で、実際に人間を殺したり、さらったりしています。非過激派は人間を危険視し、遠ざけているだけです。最後に中立派です。これは優柔不断で、まだどちらにもついていない村です。」
なるほど。しかし、仲良くねぇ…。難しいだろうなぁ。
そして夕食は終わる。俺の当面の目標は定まった。
…もっとウマいモンが食いたいよね? ということで、人間の町や国に入れるような亜人をガチャで引き当て、人里に降り立つことを第一目標としよう!
そして、それとなくゴブリン問題も解決できると良いね!
「では族長、寝ます。おやすみなさい!」
俺は借り与えられた藁の家に入り目を閉じた。
辺りは暗くなり、ゴブリン達は寝静まった。
襲撃がもうすぐそこまでせまっていることを知らずに。