03「ステータスチェックッ!」
「魔物とスキル、武器が決まったし、次はそれにならないとね。メニューから『ステータス』を選んでみて。」
そう言われて俺はステータスを押した。すると次のような画面が表示された。
個体名.ディーウェン 種族.― 基本Lv.1
スキル『剣豪』『五感強化』『言語理解』
装備.―
称号.―
物攻.10 魔攻.10 物防.10 魔防.10 速度.10
え?低くね?
「あー。それはね。基本レベルしか反映されていないからだよ。レベルには二種類あって、種族レベル、基本レベルが作用してその人の強さになるんだ。違いは、種族レベルには得意不得意があって、例えば物理攻撃力は強いが、魔法攻撃力は弱い、みたいなのが種族レベルだ。一方、基本レベルは均一で、レベル1につき全ステータスが10だ。ちなみにレベルの上限は基本レベルが、種族レベルの上限だ。つまり基本レベル5の人の種族レベルは5を超えない。種族レベルには上がりやすい物や上がりにくい物があるから注意が必要だ。逆に基本レベルに縛りはない。」
「なるほど…。」
ムズいッ!
「じゃあ種族ってところを押してみてくれ。」
そう言われて押してみると…
「おぉ! 選択肢に『フレイムゴブリン』が表示されました。」
「ではそれを押してみてくれ。」
すると俺の体が光に纏われて…一瞬脱力感に襲われたと思ったら目線が小さくなった。
「ゴブリンになりましたね。」
「じゃあもう一度ステータスを見てごらん。」
そう言われてステータスを確認した。すると…
個体名.ディーウェン
種族.フレイムゴブリンLv.1 基本Lv.1
スキル『剣豪』『五感強化』『言語理解』
装備.―
称号.―
物攻.50 魔攻.60 物防.50 魔防.60 速度.50
となった。なるほど…奥が深いかも知れない。
「ちなみに種族の変化にはクールダウンが必要で一度使用すれば一ヶ月は変化出来ないから注意が必要だね。じゃあ次は装備だ。押してみて。」
装備を押すと『宝刀【流星】』の文字があったのでタップした。すると目の前に現れたのですかさず掴んだ。なるほど。きれいな刀だ。思わず見とれてしまうほどに。
「ステータスから装備の性能も見れるよ。見てみなよ。」
俺は『宝刀【流星】』の性能を見た。
武器名.宝刀【流星】 ランク.大業物
武器スキル『自動修繕』『魔法伝導性【超】』
『使用者Lv.依存』
斬攻.500 物攻.250
oh…めっちゃ強いやん。
「ちなみに装備はショートカットできるよ。心の中で『装備召喚●●ッ!』って叫ぶと出てくるよ。ちなみに●●は装備名のことだからね。」
なるほど。ショートカットは便利だ。
「あとはボックスだね。ボックスは基本的に色々入る大きな箱のことさ。ボックスをタップすると目の前に空間の歪みができるからそこにはアイテムを出し入れできる。ちなみによくある失敗でなぜか多くの人々はボックス内は時間が流れていないと勘違いして中の食べ物を腐らせてしまうことがあるらしいが、ボックス内部も時間は正常に流れているから注意してね。ちなみにこれもショートカットできるから。」
なるほど。ボックス内時間停止はラノベとかが原因だな。
「じゃあ。大体のシステムの説明が終わった。次は実戦といこうか。これから弱い魔物を召喚するから戦ってみてくれ。しっかりと生を受けたあとでいきなり戦闘になると戦えないって人も多いから一度戦いを経験させてから送り出すんだ。」
なるほど…。面白そうだ!