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ワールドコネクト  作者: 葉桜
ギルドの門を叩くもの 一章 青い者達との宴
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ギルドの門を叩くもの 一章 

作者の葉桜です。


今回はある謝罪のため前書きを利用しています。


変な作品が投稿されていると思われますが、これは私のミスで投稿してしまったものです。

それでも削除方法が分からないので非公開としています。

正直に言ってまだこのプログラムの扱いになれておりません。

初心者のよくあるミスとして軽く受け流してください。

この小説は週に一度のペースで上げていきたいですが、私生活上どうしてもペースが遅れる可能性がありますが、完結を目指したいです。

まだまだ未熟ですがこれからも「ワールドコネクト」をよろしくお願いします。

「ギルドを建設するための心得を教えてほしい。」


そうコトハが発した瞬間、周囲の人々にざわめきが走った。

オードスは開いているのか開いていないか分からない目をこちら向けて黙ったままだ。


「ギルドの設立って」「出来る訳ねぇ」「分かってんのかあいつ」「面白い子だね」「バカじゃねぇの」


感嘆や呆れバカにする声、驚愕などの様々な言葉が聞こえる。

言われると腹が立つものだが不思議と今はそんな気が起きない。

今、自分の夢に踏み出している途中だから。


と、左手のテーブルの人の塊に中からまるで堪えていた笑いを吹き出すような「ップ」という声が聞こえ、そこから連鎖するようにコトハを嘲り笑う声がギルドに響く。

受付にいたサラがその笑い声を聞いて嫌な顔をしたのを見た。

笑い声が納まる頃に一人の若い男がその集団の中から出てきた。

ファーの付いた青いマントに白いスーツのような格好をしており、動きやすさを重視してかスーツには袖はなくズボンも膨らんだような形をしている。

出て来たのはコトハとさほど年が変わらない青年で陶器のような色白の肌にマントと同色の青い目をし少女が夢見るような整った顔立ちをしている。


「君、ギルドを設立すると言うけれどその意味分かっているのかい?君のような平民が成し遂げられるようなものではないよ。」


その青年は平気で相手の夢を否定し、まるで見定めするようにコトハみ見つめ


「恥かく前に諦めな。」


何か場の悪い空気が流れる。

原因は言わずもがなこの青年だ。

青年はコトハをこれだけ嘲り笑う事に特に理由を持っていない。

ただ単に自分よりも身分の低いコトハをいじめて楽しみたいだけであった。

それをこのギルドメンバーは皆知っており陰湿なやり方からあまり快く思われていないが、彼が貴族という配慮から強く言い出せないのが現状である。


「ご忠告、ありがとうございます。貴方もギルドを設立するのが夢なのですか?」


青年の予想は斜め上にはずれる。

普通ならこんなに笑われれば俯いたり恥ずかしがって無言になる。


「はぁ、何で僕がそんなことを」

「あれ?そうなのか。ギルドを設立したことがあってその苦労を語ったのかと。」


嫌みにも聞こえるしただ単にコトハの前向きな思考から出された返事はかなり青年にダメージを与えたようで逆に青年の方がたじろいだ。


「恥をかくか、かかないかかなっかの前に進んでもいない道を決めつけるのは、それを経験しなければ分からないことです。」

「こ、この場で言わずとも応接室ではなせば良かろう。」


皮肉で彼はいったのだろうがコトハには通じず逆に真っ直ぐに見据えられ


「いえ、この場所でもいいんです。何故ならギルドは自分の夢に近付く場所です。

自分の夢を言葉にするのに何を恥じる必要があるでしょう。」


バッサリと切り捨てられる。


「話は終わったか?」


オードスは耳をほじりながら私たちの会話を切り話しかけてくる。


「すいません。話に戻ります。」

「セバの言うとおり、ギルドを設立するのはかなり骨が折れ生半可な覚悟でいるなら教えるわけにはいかん。」

「覚悟なら、ドルファイを出てからずっと持っています。

今更前言を変えるつもりもないし私が決めたこと。

誰かに指示されてやったことではないので。」

「なら、ギルドの意味をちゃんと理解しろ。生半可な知識じゃ何も出来ん。」

「じゃあ!」

「ギルドのなんたるかを教えてやる。

自分の目で確かめたいなら様々な方向からギルドを知り理解すること。」


そう言うとマスターはその場にいる全員に対してこう叫んだ。


「お前ら!こいつはこれから、お前等全員の弟子のようなもんだ!ちゃんと面倒見てやれ!」


そう言うとギルドの中がドッと笑いに包まれる。

先程の重い空気はすでになくなっていた。



此処のギルドブルーバードでは新しく入ったメンバーを歓迎するために宴が開かれお昼に関わらず熱気にあふれている。

ウェイターが厨房で作られた様々な料理を運んでくる。

その種類は言葉では言い表せないような物ばかりで色とりどりの鮮やかなサラダや、ボチャンの上げ料理に、ネネドリの丸焼きなど空腹を刺激する料理が次々と運び込まれる。

運び込まれた先から血気盛んなメンバーが宴の主役であるコトハを忘れる勢いで食らいつき、中にはダンスを踊ったり、歌っていたり、なぜか喧嘩が起こっていたりする。

好奇心の強い年の近い子達からはいろいろな質問責めをされたが、直ぐに打ち解けることが出来た。

さっきまでコトハに嫌みを言っていたセバという貴族の青年も今では酒を飲んで呂律が回っていない。

さっきと違いどこか憎めなかった。

まるでいろんな所で楽器を叩きならしているような宴の騒がしさにコトハは思わず息をのまれた。

そして、数日前にイグラムが「個性の強い」と言っていたのを納得できるほどだ。

宴の中には無族以外にも多くの種族がおり全員がここのギルドメンバーであるらしくドワーフが別の大男と酒の勝負をしており、竜人族の赤い鱗を持つ男が向かいに座っている無族の女性とどうやら賭事をしているようにも見える。

コトハはカウンターに座って宴の中心から少し離れたところにいた。

まだ酒を飲むことが出来ないが彼らに申し訳が立たないので酒に近いと言われる水酒を頂いたが、あまり味は好みではなかった。


「皆、仲がいいでしょう。」


カウンターの向こうからサラが声をかけてきた。


「本当にな。

私はこれでも3年ほど旅をしてきたがこんなに異種族同士が酒を飲み交わすことをあまり見たことがない。

それにお互いの身分も気にかけていないように見える。」

「それが、このブルーバードの特徴でもあるわね。

"此処の冒険者である以上、外の身分を気にせず楽しめ"がマスターが作った起きての一つだからね。それだけじゃない。

お互い困ったら助け合うこともこのギルドではとても重要視している。」


サラはため息を付くと独り言にように呟いた。


「冒険者が皆無事に帰ってこれるように。」


コトハはそんな言葉が出てきても特に動じなかった。

ただ「そうか。」と返事をした。


冒険者は、自由であると同時に孤独であり、そして、一般の人よりも命の危険に晒される。

だからこそ人は冒険者に憧れると同時に恐れているのだ。


カウンターに座って冷静にギルド内を見渡したとき宴からも大分離れた入口の側にヒトがいた。

そのヒトはじっと宴の方を見ているも加わろうとはしなかった。

挨拶しようとカウンターから立ちそっちの方に歩いていく。

近付いていってそのヒトの外見的特徴がハッキリと分かってきた。

狼が犬の獣人族で私よりも背が高く引き締まった顔をしている。

毛並みはとても珍しい色をしており、群小色と白い毛が混じったまるで空のような色をしていた。

服装は上半身は手の甲から方まで長い籠手を両脇につけ皮の鎧を身につけているもそれ以外身につけておらず、下半身の方は茶色いズボンを身につけている。

「はじめまして。

コトハです。

ブルーバードに加入したものです。

いたらぬ点があると思いますがよろしくお願いします。」


私が声をかけたのに気付かなかったのか、彼は返事をしなかった。


「あの、」

「ん、あぁ、悪い。

コトハつったか。」


彼は私に視線を向けた。

真正面から見て彼の瞳の色を見た。茶色い深い印象を与えるような色をしていた。


「よろしくお願いします。」


私はお辞儀をして言葉を切ったが次何を言えばいいか思い付かなかった。


「一つ言っといていいか。」

「何でしょう。」


沈黙を破ったのは彼だったが次にこんな事を言った。


「俺に関わらない方がいい。」


そう言うと彼は入り口から出て行ってしまった。


「あ、名前。」


扉から出て行った後彼から名前を聞くのを忘れていた。


(誰だったのだろうか。

宴に参加していたと言うことはギルドのメンバーなのだろう。

今度はきちんと名前を聞かねば。)


「ん?」


そこから去ろうとして彼が居た場所を見下ろしたときに何かが落ちていることに気が付いた。



翌朝

昨晩のどんちゃん騒ぎの宴は静かになり、最初見た時と変わらぬ光景が広がっていた。

コトハはギルドメンバーが使用できる寮のベットに有り難く眠らせてもらい、そのまま朝食をいただき朝を迎えた。

カウンターにつくと既にサラがいつもの制服を着てテキパキと書類に何かを書いており眼鏡をかけていた。


「おはよう。」

「あ、コトハさんおはよう。

早速だけどこれ書いてもらえる。」


サラがカウンターから一枚の書類を取り出した。


「あなたのこのギルドでの履歴書になる大切な書類よ。

まずは正式にこのギルドメンバーとなる登録をしてもらうからちゃんと話を聞いてね。」


出された書類を渡される。

指示されたとおりに、最低名前と性別、そして年齢を書きそのまま提出する。

書類を書くのはそんなに苦ではなかった。

でも久しぶりに文字を書くせいか文字が少しおぼつかない。


「これからギルドカードを作成します。

時間が少しかかるので少々お待ちください。」


そう言うとサラは後ろにいた別の従業員に書類を渡す。


「待ってる間、これから私から冒険者になる人にお勧めの情報を言うからよーく、聞いててね。」

「はい、お願いします。」



私はサラから紹介された「教官」という人物と初めて会った。

教官と呼ばれた人物は日に焼けた黒い肌に無精髭に刈り上げた焼けた茶色の短髪をしており、どこか力強い眼力を持ちマスターと年はさほど変わらず見えるがどちからと言えば教官の方が若々しく見える。


「ブルーバードの教官を務めているボールド・ウィンだ。

気軽に"教官"と呼んでくれ。」

「ブルーバードに加入します。

コトハです。

ご指導よろしくお願いします。」


と返事を返した際に教官は態勢が仰け反るほどに大きく息を吸い込み、近くにいたヒトはまるで合図でも出されたかのように耳に両手を当てた。


「声が小さい!もっとでかい声で!」


思わず大砲でも発射されたかのような大声にギルドの空気が震え私も度肝を抜かれた。

耳の中にビリビリと音の振動が入り込んだ。

でも此処で言い返さなければと私も大きく息を吸い込み


「ブルーバードに加入します!コトハです。ご指導よろしくお願いします!」


周囲の人達は慣れているのか、特に気にする素振りは見せない。

「おっし!

何事も大きいことはいいことだ!

まず、これから冒険者として、ブルーバードのギルドの簡単な説明をする。

大きく分けて5つのルールがある。

ルールその1!

外の身分を気にするな!

種族の壁も気にするな!

これ重要!

その2

仲間は助け合い守り抜け!

これも重要!

その3

依頼主及びその関係者またギルドに不当な利益をもたらさない!

こっちも重要!

その4

己の信念を誇りとし志をもて!

心偽ることなく!

こいつも重要!

その5

幸も不幸も受け入れ幸運を運ぶ青い鳥であれ!

ぶっちゃけ全部重要!」

「なら全部覚えないといけないですね!」

「そのとおり!!

他にももっと細かいルールがあるがこの5つを覚えていれば何とかなる!

これらを破った者は厳しい罰があるから覚悟しとけ!」

「分かりました!」



「次はギルドの中の役職についての説明だ!」


そう言うとビッとギルドマスターに左人差し指を向ける。


「ギルドマスターはギルドを設立し、同時にギルドに起きたことを全部責任を負う最高責任者だ!

ここブルーバードの場合は先代から受け継がれているからオードスは"継承"の形でギルドマスターになっている。

奴は現在六代目ギルドマスターだな!」

「おい、ボールド、ヒトに指を向けるんじゃねぇ。」


遠くからマスターからの忠告が聞こえる。

おそらく聞こえて入るであろうボールドはそれを流し次の説明に入り手を降ろす。


「そして、ギルドでもう一つ重要な役職はサブマスターと呼ばれるマスターの補佐役で此処ではブレンという奴だが、今はギルド管理棟に出張でこの場にはいない。

理屈付けのうるさい奴で眼鏡をかけた魔導士だ。」


なんかサブマスターを妙にディスったあと教官はため息を付き、気を取り直したかのように今度はギルド全体に目を向ける。


「ある特定のギルドに所属しそこで働く者をギルドメンバーと呼ぶ。

今此処にいる奴らほぼ全員がそれだな。

ブルーバードでは個を尊重し」

「助け合うことを重要としている。

ですか。」

「そのとおり!!メンバーの気質はだいたいギルドを設立する際に決まった掟で自然と集まってくる。

昨日の宴も見ただろう。

ここでは種族に対する偏見的な概念は存在しないし、しそうになったら皆でそれを止めなければならない。」

「はい。」

「そして、ギルドメンバーは別の組織からきた依頼を安全に勧める必要がある。

無理に危険につっこむには無謀であることを忘れるな!」

「は、はい。」


一瞬旅での経験を指摘されたかのようにギクリとした。

ドルファイでは色々厄介な目にあったせいだろうか。


「そして、契約員の事についてだ。

簡単にアルバイターだと思ってくれればいい。

ちなみに俺も契約員だからな。」

「そうなんですか。」

「そうだ。

基本ギルド内でしか活動はしない。

安定した収入を得ることが出来るが、冒険者がこなす依頼と比べると少し見劣りするがな。

大体俺みたいに教官を知れいたりサラみたいに受付をしていることも多いし、昨日運ばれてきたあの大量の料理も厨房にいるおばちゃん達が作ったものだ!」

「結構人数がいるんですね。」

「ギルドの規模にもよるがな。

インバレスだと百人くらい居たはずだ。」

「・・・わーお。」


予想もしていなかったギルドの大きさに思わず言葉を失った。

今までの旅ではほとんど一人旅だったような者だったからあまり周囲に関心を持っていなかった。

そのくらいの規模にもなれば無関心ではいられなくなる。



「次は依頼と報酬についてだ。ここは冒険者の生命線とも言える大事な部分だよーく聞いとけ。」

先ほどの場所から移動し最初に見た依頼書と思われる紙がたくさん張り付けられているボードの前にきた。

ボードの大きさは両手を広げても届かないくらいに幅広い。

ボードの前には私たちの他にも数人の冒険者達が依頼書を眺め依頼を選んでいるようだった。

薬草の採取、ゴブリン退治、輸送隊の護衛、など様々な依頼書が張り付けられそのボードの上には"クエストボード"と書かれてる。

「まず、依頼について詳しくはなすぞ。

依頼はギルドを通して認められたら正式な依頼でこのボードに貼られてる"クエスト"から選びカウンターで受注することが出来る。

だがクエストによって冒険者のレベルにあっていないクエストがある。

そう言うやつはカウンターで前もって拒否されるか別の実力者組んでもらうことになっている。

入りたての奴は特にそう言うのが多い。」

「報酬はどこで貰えるんですか。」

「クエストをクリアしたと依頼主の書類とギルドに依頼書にかけられた魔術が発動して"あるものが飛んでくる"。

その二つが揃ったらクエストクリアって訳だ。」

「なる程。

しかしあるものとは?」

その時、ギルドの上から大きな鐘の音が響いてきた。

その音は高くもなく低くもないがきちんと手入れがされているのか聞いていて全く不愉快にならない澄んだ音だった。

「ちょうど今、それが飛んできたぞ。

あそこだ。」

教官が指を指した方をみると木で出来た丸い両開きの直径はジェイほどの子供くらいの大きさの窓だ。

その窓の両脇にはテラスがありそこには広間から階段が一本づつ伸びておりテラスの両脇には、ヒトがおり長い棒のようなものをもつと扉にひっかけ左右同時に開いた。

開いた瞬間、青いものが複数飛び込んできた。

びっくりしてその動いてるものを凝視してるとそれは

青い鳥だった。


「ブルーバード・・・!」


しかし、それはよく見れば透けており羽ばたいている音がしない。


「あれが魔術だ。

俺も詳しくはしらんが冒険者の不正を止めるためとブルーバードの依頼証明みたいなもんだ。

あれが飛んできたって事は依頼を成功したな。」


半透明の青い鳥は光の粉を尾鰭から撒き散らしながらそのまま円を描きながら滑空しぶつかった場所から光がまるで弾けたように舞い"クエストクリア"とまるで花火のように文字が浮かび上がった。

「ああやってギルドでも依頼の完了を認識して依頼主から報酬を預かってあのカウンターから報酬を受け取る形になる。

ただし金額がジェルを越える場合は分割で振り込まれるからそこは注意しろよ。」

「はい!」



「そして最後に冒険者としての心得を伝授する。

1つ、力を過信せず報酬に目を眩ませない。

2つ、1人で抱え込まずに誰かを頼り出来るだけチームを組むこと。

3つ、仲間の命を大切にすること。

4つ、冷静な判断を下すこと。

5つ、無謀と冒険を分けること。

これがこのギルド内での冒険者への心得であり、戒めだ。」

「チームを組む、とは?」

「大体の奴らが必ず1組2人以上で"チーム"を結成する。

だが、初心者冒険者は大体ベテランとギルドの方から組むように指示がある。

大体ギルドの方から相性を考えられてチームを作るが、その時のチームを"指導チーム"と呼び、あくまで仮のチームとして認識さえれているから一定期間を過ぎたら、解散する事になるからそこは注意すること。

正式なチームを結成するにはお互いの認可を得てギルドカードをカウンターに提出し書類としてまとめられ登録される。

こうでもしないと、後で報酬の分配で問題が起きてしまうからな。」

「もしもチームが解散する場合は?」

「同じお互いの認可を得てカウンターに提出すればいい。」


なる程と私は納得する。

ならば次、今もっとも気になることを訊ねる。


「私の指導者は誰になるのですか?」

「本来なら俺がやってやりたいところだが、既に訓練所での依頼が入っていて指導は無理だ。

だからといって今、あいつ等は別の仕事で国境越えてるしな。

お前が指名しても大丈夫だ。

問題があったらギルドの方から指摘を受けるがな。」


"あいつ等"という言葉が気になるが私はひとまず考えギルド内を見渡す。

皆チームを組んでいる。

昨日絡んできたセバという奴も複数人で行動しており、よく見ると一つのチームに様々な種族が混じっているところもあった。


「あ、」


ふと昨日の宴に積極的に参加していなかった青い狼の獣人の青年を思い出す。

"関わるな"と言われてしまったが同時に彼が落としたものを思い出した。


「あの、昨日宴に来ていた狼の獣人の青年に落とし物があったの思い出したんですけど。」

「ん?そいつの毛並みが分かるか?」

「はい。青い空みたいな色をしていました。」


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